株式会社バンダイナムコオンライン様
大ヒットロングセラーゲーム基盤をGoogle Cloud移行し、人気タイトルが安定稼働する環境の実現と障害発生時の原因究明、対策を実行できる体制を確立
株式会社バンダイナムコオンライン
バンダイナムコグループのなかで、オンラインゲーム事業に特化し、開発・運営~パブリッシングまでを一気通貫で手掛ける株式会社バンダイナムコオンライン。
チーム対戦FPS「GUNDAM EVOLUTION」やオンラインアクションRPG「BLUE PROTOCOL」、オリジナルIP「アイドリッシュセブン」など、デバイスを問わず様々なコンテンツ&サービスを開発・展開しています。
バンダイナムコグループが得意とするIP軸戦略の起点となるオリジナルIP創出にも力を入れており、ゲーム以外のエンターテインメント事業にもチャレンジしています。
同社は人気ゲームタイトルのシステム基盤を国内クラウドで構築し、2021年にはGoogle Cloud Platform(以下、Google Cloud)に移行しました。そのなかで、当初から現在まで10年以上にわたり、サーバー環境の構築や移行、運用監視を一貫してJIG-SAWに委託。JIG-SAWが提供する次世代型フルマネージドサービス「JIG-SAW OPS」を利用し続けています。導入による成果や、JIG-SAWに信頼を置く理由について、同社 第1プロダクション プロデューサー 清水 康友氏と、事業本部 プロデューサーの関山 晃弘氏にお話を伺いました。
バンダイナムコグループのなかで、オンラインゲーム事業に特化し、開発・運営~パブリッシングまでを一気通貫で手掛ける株式会社バンダイナムコオンライン。
チーム対戦FPS「GUNDAM EVOLUTION」やオンラインアクションRPG「BLUE PROTOCOL」、オリジナルIP「アイドリッシュセブン」など、デバイスを問わず様々なコンテンツ&サービスを開発・展開しています。
バンダイナムコグループが得意とするIP軸戦略の起点となるオリジナルIP創出にも力を入れており、ゲーム以外のエンターテインメント事業にもチャレンジしています。
同社は人気ゲームタイトルのシステム基盤を国内クラウドで構築し、2021年にはGoogle Cloud Platform(以下、Google Cloud)に移行しました。そのなかで、当初から現在まで10年以上にわたり、サーバー環境の構築や移行、運用監視を一貫してJIG-SAWに委託。JIG-SAWが提供する次世代型フルマネージドサービス「JIG-SAW OPS」を利用し続けています。導入による成果や、JIG-SAWに信頼を置く理由について、同社 第1プロダクション プロデューサー 清水 康友氏と、事業本部 プロデューサーの関山 晃弘氏にお話を伺いました。
事例サマリ
物理サーバーの運用コストを抑えたかった
パブリッククラウドのGoogle Cloudに完全移行してコストが大幅に低減
以前のサーバー環境はリアルタイムで容量を変更することが難しかった
開発や運用を止めることなく短期間で、拡張性を持った最適な環境での移行を実現
サーバー環境を移行してもこれまでと変わらず高精度な運用監視を実現したかった
アラート発生時の障害復旧や対策検討を迅速に対応する体制を確立
ゲームサービスの世界展開を見据え、コストの最適化と拡張性の向上を目指してサーバーをGoogle Cloudに移行
日本で数少ないオンラインゲーム専業会社として、「アイドリッシュセブン」や「GUNDAM EVOLUTION」といった作品を世に送り出してきた同社。開発から運営、パブリッシングまで、製販一体の事業展開を実現しています。
同社では、新たなゲームタイトルを企画する際、プロデューサーが運営の責任者となり、制作に関わる人事や予算管理から、サーバー環境や運用パートナーの選定といった運用に関わるところまでを幅広く担います。
多くのプレイヤーが国内外からそれぞれ異なる通信環境でアクセスするオンラインゲームにおいて、ユーザビリティの要になるのが、サーバーの環境や保守体制。清水氏はオンラインゲームにおける運用品質の重要性について、次のように語ります。
「売れるオンラインゲームの必須条件は『止まらないこと』。どれだけコンテンツが面白くても、頻繁に止まってしまうと、いつかはお客様の信頼を失ってしまいます。安定したサーバーを構築し、適切に運用監視をしていくことは、クリエイティブの質と同等に重要視すべきポイントです」(清水氏)。
10年程前に新たなゲームタイトルを企画した際、JIG-SAWに依頼して国内クラウドでサーバーを構築。更に約10年が経った頃、サーバーをGoogle Cloudに移行しました。
提供中のゲームの環境を刷新するという一大プロジェクト。2つの理由が推進力になったと、清水氏は振り返ります。
「Google Cloudへの移行に踏み切ったひとつ目の理由は『コスト面』です。それまでは国内クラウドのサーバーで運用しており、パブリッククラウドのGoogle Cloudに完全移行した方がコストメリットを得られると考えました。
もうひとつの理由は『拡張性』です。以前のサーバー環境はリアルタイムで拡張することが難しく、サービスのレスポンスが低下したりサービスが停止したりしないよう、あらかじめ余裕を持ったスペックや台数を想定する必要がありました。これからさらにゲームサービスを世界で展開していくことを考えたとき、柔軟に拡張できるGoogle Cloudが理想的でした」(清水氏)。
運用を止めることなく半年弱でサーバー移行を実現
長期間運用し、すでに多くのユーザーに愛されている人気のゲームタイトル。サーバー移行の際も、清水氏は「止まらないこと」を最重要テーマとしてJIG-SAWに要望しました。
「今回のプロジェクトでは、サーバーの移行に伴う再構築を行いました。その際、運用には可能な限り支障を出さずに移行が完了できるように、JIG-SAWにお願いいたしました」(清水氏)。
結果として、移行期間中もお客様影響がない事はもちろん開発作業や運用を一度も止めることなく、半年弱でGoogle Cloudへの移行が完了。コストメリットと拡張性を両立した新たな環境での運用が開始しました。
「JIG-SAWには以前から構築や運用を依頼していたこともあり、安心してお任せできました。元々専門性と対応力の高さもわかっていたので、直接Google社ともやり取りをしていただき、弊社側の工数もかなり少なく抑えることができました。結果として大きなトラブルなく、迅速に移行が完了できたので大変助かりました」(清水氏)。
JIG-SAWの迅速かつ高精度な運用監視に何度も救われた
サーバーの移行後も、同社は引き続きJIG-SAWが提供する次世代型フルマネージドサービス「JIG-SAW OPS」を活用。24時間年中無休の有人監視や、障害が起こった場合の一次対応、復旧や調査といった障害の二次対応など、サーバーの基盤側を監視しています。
清水氏に代わって同ゲームタイトルのプロデューサーに就任した関山氏は、Google Cloudの安定性について次のように評価をしています。
「JIG-SAWのエンジニアから我々に緊急で連絡がくるのは、サービスが止まってしまう可能性があるようなレベルの事案だけです。それ以外の小規模障害発生時は、一次対応から復旧、調査まで独立して動いていただいています。Google Cloudに移行してから2年ほど経ちますが、私に緊急の連絡が入ったことはありません。
業界では、別のクラウドサービスを使っているゲームタイトルで年に2回ほどサーバーがダウンして、プロデューサーが対応に追われるような話も聞いた事があります。Google Cloudは比較的安定していてとても助かっています」(関山氏)。
また、サーバー移行後もJIG-SAWに運用監視を委託し続ける理由について、清水氏は次のように語ります。
「これまで、JIG-SAWの監視に何度救われたかわかりません。プロデューサーとして複数のタイトルを担当し、それぞれ異なる運用パートナーに依頼してきましたが、JIG-SAWは検知と対応のスピードが非常に早いです。サーバー側で大きな問題が発生するとプロデューサーのところに情報があがってきますが、そのタイミングではすでに動いてくれているというスピード感。報告の際も無駄がなく的確に状況と対策を伝えてくれるので、こちらも判断がしやすいです」(清水氏)。
エンジニアによる24時間365日体制の有人監視と、独自システム「puzzle」による自動監視を二軸に、Googleの提供する監視ツール「Cloud Monitoring」とも連携を取りながら監視・障害対応・運用保守の一括代行を実現する「JIG-SAW OPS」。
その信頼感について、清水氏はこれまで築き上げてきたJIG-SAWとのリレーションを振り返ります。
「問題が発生したとき、依頼する運用パートナーによってはどこか途中で連絡が止まってしまい、結果としてお客様にご迷惑をかけてしまう可能性があります。JIG-SAWの場合はそういったことが過去に起きた事がありません。窓口になっている担当のエンジニアは、困ったときにこちらから電話をするといつも迅速に対応してくれます。
そして、その後の対応も遅れることはありません。10年以上一緒に仕事をさせていただいていますが、これまでの実績が信頼につながっています。今では、本当に問題があるとき以外はJIG-SAWに判断を任せていて『基本的には事後報告でいいです。コストやサービス提供に影響するときだけすぐに教えてください』と伝えています。また、サーバー関連のご相談も“JIG-SAWに相談して『YES』と言われれば問題なし。『NO』と言われれば無理”と、その言葉がリスクを判断する基準になっています」(清水氏)。
日本発のオンラインゲームを世界へ。JIG-SAWは同じモチベーションで安定運用の基盤を支える一員
「売れるオンラインゲームの必須条件は『止まらないこと』」
そう話した清水氏は、運用パートナーに対して、サービスの要件とは異なるところにも注目し、JIG-SAWを評価しています。
「『サービスを止めない』…そのためには、どれだけお金をかけて運用監視を行うか、ということが本質ではありません。どれだけ優れたソリューションでも、チームのなかに一人でも責任感のない人がいると、手を抜いたり、諦めたりして、そこでサービスは止まってしまいます。オンラインゲームは24時間、いつでも楽しめるのが当たり前の世界。JIG-SAWは私たちと同じモチベーションでその根幹を支えてくれています。これは他と比較しようのないJIG-SAWの価値だと感じています」(清水氏)。
常に革新的なコンテンツ開発で多くの人を楽しませてくれる同社。最後に清水氏に、今後の展望をお聞きしました。
「これからさらに、ワールドワイド展開を前提としたコンテンツを増やしていく予定です。そうなると、本当の意味での国際対応や24時間365日の監視運用が求められます。JIG-SAWには引き続き相談をしながら、安定して楽しめるゲームをお客様のもとに届けていきたいです」(清水氏)。
構成イメージ図
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約400台のサーバ環境の運用監視をJIG-SAWに全面移管、
運用状況全体の可視化を実現し、今後の検討課題も明確化
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