OPS

CASE 14
CASE 14

株式会社アルク

AWSの運用監視を委託する運用パートナーとしてJIG-SAWを選定。
運用負荷を大幅に低減し、将来的な運用コストの適正化も視野に

PROFILE

株式会社アルク

1969年に教育系の出版社として創業したアルクは、その後通信講座やデジタルコンテンツの企画/制作/販売にも事業を拡大し、インターネット黎明期の2000年頃からは、Webサービスの運営にも注力しています。その中で英和・和英辞書データベース「英辞郎 on the WEB」は、同社の提供サービスとして広く周知されているものです。また最近では、コンシューマー向けに電子書籍と連動した総合英語学習アプリ「booco(ブーコ)」をリリース、AIを活用してユーザーの英語学習を支援しています。このようにアルクは教育系コンテンツとWebサービスという自社の強みを活かして、新たな取り組みにチャレンジし続けています。

同社は2020年9月、それまでオンプレミス環境の物理サーバー上で稼働させていた「英辞郎」のシステムをアマゾン ウェブ サービス(AWS)上に移行しました。その際に運用監視サービスとして採用されたのが、JIG-SAWの提供する次世代型フルマネージドサービス「JIG-SAW OPS」です。導入経緯や効果について、技術開発部 部長の服部 浩之氏と小林 真美子氏にお話しを伺いました。

株式会社アルク

1969年に教育系の出版社として創業したアルクは、その後通信講座やデジタルコンテンツの企画/制作/販売にも事業を拡大し、インターネット黎明期の2000年頃からは、Webサービスの運営にも注力しています。その中で英和・和英辞書データベース「英辞郎 on the WEB」は、同社の提供サービスとして広く周知されているものです。また最近では、コンシューマー向けに電子書籍と連動した総合英語学習アプリ「booco(ブーコ)」をリリース、AIを活用してユーザーの英語学習を支援しています。このようにアルクは教育系コンテンツとWebサービスという自社の強みを活かして、新たな取り組みにチャレンジし続けています。

同社は2020年9月、それまでオンプレミス環境の物理サーバー上で稼働させていた「英辞郎」のシステムをアマゾン ウェブ サービス(AWS)上に移行しました。その際に運用監視サービスとして採用されたのが、JIG-SAWの提供する次世代型フルマネージドサービス「JIG-SAW OPS」です。導入経緯や効果について、技術開発部 部長の服部 浩之氏と小林 真美子氏にお話しを伺いました。

事例サマリ

課題1

サービスが拡大しシステムが増えていく中で運用の整備が追いついていなかった

クラウド運用の豊富な実績とノウハウで運用監視を正しく整備、効率化を支援

課題2

従来依頼していた運用パートナーでは、人員不足で対応に時間がかかり依頼したい事も依頼できない

迅速な対応に加え、障害原因の特定やその後の迅速な復旧対応までが可能に

課題3

担当者が運用監視業務にかける時間が多く、他のコア業務に注力しづらい

運用監視をアウトソーシングしたことで運用負荷が大幅に低減

会員登録者数の増加に伴い、ユーザーデータベースのクラウド移行を決定

アルクが提供する英和・和英辞書データベース「英辞郎 on the WEB(以下、英辞郎)」では、会員登録せずに無料で英和・和英検索を利用したり、有料・無料と2種類ある会員登録を行う事で、好きな単語を単語帳に登録する機能や多くの英和例文を検索したりする機能を利用する事ができます。英辞郎のシステムでは、この会員登録を行ったユーザーの情報を管理するためのデータベースと、英和・和英辞書データベースの2種類のデータベースを保有しています。

今回アルクは、オンプレミス環境にある英辞郎の全システムをAWSに移行しましたが、そのスタートは2018年に着手したユーザーデータベースの移行からでした。当時の状況について、服部氏は次のように説明します。

「オンプレミス環境の物理サーバーを利用していた頃、会員登録者数の増加に伴いユーザーデータベースの負荷が高くなってきており、複雑なDBクラスタで障害が発生した際の復旧作業の難易度の高さや復旧までの時間に課題を抱えていたことから、障害発生時の復旧作業にも多大な手間がかかっていました。また以前から運用監視を委託していた運用パートナーもいましたが、人員不足で運用面の頼みごとをした時に迅速な対応をしてもらうことが困難な事態に陥っていました。そこでまずはユーザーデータベースを運用しやすい新たなシステム基盤に移行し、運用監視サービスについても他の運用パートナーへの切り替えを検討することにしました」。

新たなシステム基盤に求めた要件は、高可用性、安定運用、効率的な運用監視の実現で、移行先の環境として服部氏は、クラウドサービスだけでなく従来と同じオンプレミス環境も改めて検討したと話します。

「しかしオンプレミス環境のままでは、従来の課題を解決することはできません。定期的にハードウェアの調達コストや設定のための作業工数が発生しますし、突発的なシステム増強にも迅速に対応することができません。また運用監視を外部に委託するとはいえ、物理サーバーには故障や破損のリスクが残り、障害発生時の復旧作業にも手間とコストがかかります。これらのことも勘案して、ユーザーデータベースの移行先はクラウドにすることに決めました」。

Amazon Auroraの機能に魅力を感じAWSを選定、運用監視をJIG-SAWに委託

移行先のクラウドを選定するに当たり、同社は複数のクラウドサービスを比較検討し、最終的にAWSを選定しました。その理由として、服部氏は社内での利用実績に加え、AWSのサポート体制、提供サービスの豊富さ、特にリレーショナルデータベースサービスのAmazon Auroraを挙げます。

「オンプレミス時代に利用していたデータベースはクラスタ構成を採っていたのですが、運用に多大な手間がかかり、障害が発生した時の復旧作業も大変でした。Amazon Auroraは2014年から提供開始されたサービスですが、当時はもう実用レベルに達しており、フルマネージドなDBクラスタで万一の障害発生時にも自動でフェイルオーバーを実施してくれます。ユーザー側は切り替わった先の環境をそのまま使い続けることができ、元の環境に戻す手間も一切不要です。AWSを選定した一番の理由は、この機能が非常に魅力的だったからです」。

アルクはユーザーデータベースをAmazon Auroraに移行し、約2年間、まずは自社で運用監視を行いました。この実績を踏まえ、オンプレミス環境の物理サーバーの保守切れを迎える2020年9月のタイミングで、英辞郎の全システムをAWS(Amazon EC2×20台)に移行、監視対象が一気に増えたことで、運用監視サービスを外部の運用パートナーに委託することを決定しました。

「先にもお話したように、オンプレミス時代にもサーバーの運用監視は外部の運用パートナーに委託していたのですが、“私たちのかゆいところにまでは手が届かないな”という思いをずっと抱えていました。例えば通常は自動監視ツールで監視を行い、何かアラートが上がったら連絡をもらう、場合によっては事前に作成しておいた手順書に沿って対応してもらうという取り決めをしておいても、連絡や対応をしてもらうまでにかなりのタイムラグがあったのです。そこでAmazon Auroraの利用開始から2年間は、Amazon CloudWatchも使って自分たちで運用監視を行ってきたのですが、やはり社内では24時間365日の対応が困難で、さらに今後は監視対象が大幅に増えることになります。この機会に改めて、運用監視は信頼できる外部の運用パートナーに委託しようを考えました」。

こうして選ばれたのが、JIG-SAWの提供する次世代型フルマネージドサービス「JIG-SAW OPS」です。

かゆいところに手が届くきめ細かいサービスメニューと豊富な知見を高く評価

運用監視を委託する運用パートナーの選定に当たって、服部氏はオンプレ時代に運用監視を委託していた運用パートナーも含め、複数社のサービスを比較検討したといいます。

「AWSを始めとする各種クラウドサービスやデータセンター内のシステムを対象とするJIG-SAWの運用監視サービスの評判は、2015年頃から社内のエンジニアを始め色んなところで耳にしており、豊富な導入事例があることも認識していました。その後、英辞郎のシステムでAWSを利用するようになり、情報収集のために参加したAWS SummitにてJIG-SAWのブースに足を運び、提供しているサービスについて詳しく話を聞きました。そうしたやり取りの中で、JIG-SAW OPSは、運用監視サービスのメニューが非常に充実していることが分かりました」。

具体的には、問題発生時にユーザー企業の担当者にアラートを送信するという一次対応以降のサービスメニューで、服部氏は「かなり込み入った対応もお願いすることができるとのではないかと考えました」と続けます。

「例えば事前に決めておいたルールに則り、アラートの内容を確認した上で、必要なものだけをこちらに送ってもらうとか、あるいは障害原因の特定、さらにはその後の復旧対応まで、JIG-SAW OPSでは、まさに私たちの求めていたかゆいところに手が届くきめ細かいサービスメニューがラインナップされていました。JIG-SAWとのお取引はこの時が初めてでしたが、商談前のやり取りの時点から、JIG-SAWには運用監視に関する豊富な知見やノウハウがあることも十分に分かりました。英辞郎の全システムを搭載したAWSの運用監視を任せる運用パートナーとしては、JIG-SAW以外には無かったと考えています」。

運用負荷を大幅に低減、今後もクラウド移行と運用監視の効率化を進めていく

AWSに移行した英辞郎のシステムを対象とするJIG-SAW OPSの利用は、2020年9月からスタートして現時点で約2年が経過していますが、服部氏は「これまでJIG-SAW OPSを利用してきて、安定したサービスで非常に満足しています」と強調します。

「ここ数年はずっと、英辞郎のシステムの運用管理は基本的に私一人で担当していますが、AWSの運用監視を全てJIG-SAWに委託したことで、私自身の運用負荷は大幅に低減することができました。今はJIG-SAW OPSをより効果的、効率的に活用するために、一次対応以降の対応方法を場合分けして、マニュアル化することに取り組んでいます。これが整備できれば、運用監視に関わる私とJIG-SAWとの役割分担もより明確になり、運用のさらなる効率化に繋げられると考えています」。

アルクでは、AWSを対象とした約2年にわたるJIG-SAW OPSの利用実績を評価し、2021年9月からは、会計など基幹業務システムを搭載したオンプレミス環境の約80台の物理サーバーの運用監視も、JIG-SAWに委託しています。

「約80台の物理サーバーには、基幹系のシステムだけでなく、情報系の社内システムやサービス提供用のシステムなど、様々なシステムが載っています。こちらは私の担当ではありませんが、やはり一人の人員で運用監視業務を回しています。AWSと同様にオンプレミス環境の物理サーバーの運用監視もJIG-SAW OPSに任せることで、運用負荷の軽減や、将来的な運用コストの適正化を実現できると考えています」。

今後アルクでは、約80台の物理サーバーも順次、保守切れなどのタイミングでAWSに移行していきたい考えです。

「社内では既にオンプレミス環境のクラウド移行が既定路線になっています。システムを全てクラウドに載せ替えれば、データセンターのコストもハードウェアのコストも一切必要無くなりますし、私たちの運用の手間もかかりません。社内にはWindows Serverがあるので、移行先のクラウドサービスとしてはAWS以外の選択肢も出てきますが、JIG-SAW OPSでは、オンプレミスとAWSだけでなく多様なクラウドサービスを監視対象としています。将来的な各種システムのクラウド移行の際には改めて、JIG-SAWの力添えをお願いしたいと思います」。

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構成イメージ図

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