OPS

CASE 13
CASE 13

株式会社ウエディングパーク

ウエディング×デジタル事業をAWSに全面移行。
支えたのは24時間365日体制の運用監視、サポート。

PROFILE

株式会社ウエディングパーク

1999年9月に設立されたウエディングパークは、創業以来、インターネットやデジタル技術を活用して、ウエディングシーンにおける様々な事業を展開しています。2004年6月に結婚準備クチコミ情報サイト「Wedding Park」を開設、現在では、複数のWebメディア運営をはじめ、ウエディング業界全体のDX推進を支援する取り組みにも注力しており、2021年7月にはAIを活用した業務効率化支援ツール「AI Patroller」、2022年10月にはカップル向け満足度サーベイ「survox」をリリースしました。

WebサイトやDX、教育など、事業展開の広がりや機能拡充なども多々あり、それに伴って同社ではシステム規模が増大してきていました。

以前からクラウド移行を進めていたウエディングパークは、2020年夏、オンプレミス環境に残っていた一番大きなシステムをAmazon Web Services(AWS)に移行し、自社システムの完全クラウド化を実現しました。そして2022年2月からは、SREチームの体制変更し、運用体制をより強化するために、JIG-SAWの提供する次世代型フルマネージドサービス「JIG-SAW OPS」を活用しています。導入経緯や効果について、+Creation本部 マネージャーの小山翔平氏、+Creation本部 リードエンジニアの東和樹氏にお話しを伺いました。

株式会社ウエディングパーク

1999年9月に設立されたウエディングパークは、創業以来、インターネットやデジタル技術を活用して、ウエディングシーンにおける様々な事業を展開しています。2004年6月に結婚準備クチコミ情報サイト「Wedding Park」を開設、現在では、複数のWebメディア運営をはじめ、ウエディング業界全体のDX推進を支援する取り組みにも注力しており、2021年7月にはAIを活用した業務効率化支援ツール「AI Patroller」、2022年10月にはカップル向け満足度サーベイ「survox」をリリースしました。

WebサイトやDX、教育など、事業展開の広がりや機能拡充なども多々あり、それに伴って同社ではシステム規模が増大してきていました。

以前からクラウド移行を進めていたウエディングパークは、2020年夏、オンプレミス環境に残っていた一番大きなシステムをAmazon Web Services(AWS)に移行し、自社システムの完全クラウド化を実現しました。そして2022年2月からは、SREチームの体制変更し、運用体制をより強化するために、JIG-SAWの提供する次世代型フルマネージドサービス「JIG-SAW OPS」を活用しています。導入経緯や効果について、+Creation本部 マネージャーの小山翔平氏、+Creation本部 リードエンジニアの東和樹氏にお話しを伺いました。

事例サマリ

課題1

オンプレミス環境のシステムをAWSに完全移行したが、運用監視には新たなノウハウと監視体制が必要だった

AWSに豊富な知見と実績を持つJIG-SAWの「JIG-SAW OPS」を採用して、有人/自動の二重監視体制を構築

課題2

運用監視業務が特定の担当者に偏ることがあり、運用フローや障害対応の手順書の整備に十分な時間をかけられていなかった

JIG-SAWに業務委託することにより属人化していた対応を手順化、対応範囲や役割を正しく整備し明確化することで安定的な運用を実現

課題3

新たに掲げた経営戦略を具現化するためのIT環境を迅速に整備する必要があった

「JIG-SAW OPS」によりAWS環境の運用監視体制を構築したことで、DevOpsを支える安心・安全なシステム基盤を獲得

経営戦略を具現化するためのシステム基盤としてAWSを選択

ウエディングパークは、結婚準備クチコミ情報サイト「Wedding Park」以外にも、結婚衣装選びのクチコミ情報サイト「Wedding Park DRESS」やフォトウエディング・前撮りの検索サイト「Photorait(フォトレイト)」など、結婚を迎えたカップルが必要とする様々な情報を提供するためのWebサイトを企画・運営しています。

一方で、まだアナログな仕事の仕方が残るウエディング業界の業務効率化を支援する取り組みにも注力しており、2021年11月には“ウエディングパーク的『デザイン経営』宣言”を発表しました。元々『デザイン経営』宣言は、経済産業省と特許庁が2018年5月に発表したもので、同宣言の中でデザイン経営とは“ブランドとイノベーションを通じて、企業の産業競争力の向上に寄与する”ものだと記されています。また、『デザイン経営』宣言の中で、デザインとは企業が大切にしている価値やそれを実現しようとする意志を表現する営みでイノベーションを実現する力になるとも記されており、デザインは人々が気づかないニーズを掘り起こし、事業にしていく営みだとも述べられています。

この『デザイン経営』宣言をベースとする“ウエディングパーク的『デザイン経営』宣言”について、小山氏は、次のように説明します。

「 “ウエディングパーク的『デザイン経営』宣言”は、まさにニーズを掘り起こして事業に変換していくという視点に立ち、カップルの方々やウエディング業界の皆様の声を広く聞いて、プロトタイプを作っては検証するということを繰り返しながら、皆さまの多様な幸せを叶えるサービスを提供していこうという経営戦略です」(小山氏)。

そしてウエディングパーク的『デザイン経営』宣言を推し進めていくためには、ITの活用が必要不可欠です。

「私たちのデザイン経営を形あるものにしていくためには、多様なニーズにも柔軟に対応できるシステム開発体制に加えて、可用性、拡張性のあるシステム基盤と安心・安全な運用体制を整備する必要があります。言い換えれば可用性と拡張性を持つシステム基盤を採用し、DevOpsで開発を進め、高品質な運用監視体制を敷くということです。その際に私たちが選択したシステム基盤が、AWSでした」(小山氏)。

AWS環境の運用監視を全面委託するパートナー企業としてJIG-SAWを選択

同社は2014年、社内で初めてクラウドを利用したサービスをリリースしました。この時に採用したのがAWSで、その選定理由について、小山氏はコスト低減効果と冗長性、可用性を挙げます。

「当時社内ではまだオンプレミス環境が主流で、物理サーバーも非常に高スペックなモデルを使用しており、コストが高止まりしていました。さらにその箇所に障害が発生すると全システムが落ちてしまうという単一障害点も抱えていたのです。これらの問題を解決するためには、抜本的な改修を行う必要がありました。それならこのタイミングでAWSに移行し、今後の拡張にも適正コストで柔軟に対応できる基盤を獲得しておこうという判断をしました。またAWSは、我々がプロダクトを開発する上で必要となる様々な機能をサービスとしてラインナップしています。この点もAWSを選択した大きな理由の1つです」(小山氏)。

その後、同社はオンプレミス環境にあったシステムを順次AWSへ移行し、2020年夏に、最後に残っていた一番大きなシステムの載せ替えを完了しました。こうして同年11月のウエディングパーク的『デザイン経営』宣言を支える柔軟なシステム基盤を先行して獲得したウエディングパークですが、安心・安全な運用体制を整備するという面では、まだ大きな課題が残っていました。

「オンプレミス時代から運用監視は社外の運用パートナーに委託しており、10年来の付き合いがありました。しかし、今後AWSへの移行を進めていく中で、AWSを最大限活用するためにはAWS運用におけるスペシャリストのパートナーが必要だと判断しました。そこで、中長期的に運用改善のお取り組みができるパートナー企業を選定し、運用監視業務を全面委託することに決めました」(小山氏)。

そうしてウエディングパークが選択したのが、JIG-SAWの提供する次世代型フルマネージドサービス「JIG-SAW OPS」です。

AWSに関するJIG-SAWの豊富な知見と実績を高く評価

同社は2020年の夏以降、従来の運用パートナーに、AWS上のシステムを監視して何か問題が発生した時にはアラートを上げてもらうところまでを依頼し、一次対応以降は自社で吸収するという対応を取っていました。この点について、2021年夏からインフラチームに加わった東氏は、次のように説明します。

「従来は運用に詳しかった前任者が、運用監視業務を社内に抱えている状況で、業務が煩雑になり、一次対応以降のプロセスを外出しするためのマニュアル作成には手が回らず属人化していました。そのため運用監視を委託するパートナー企業がいるにも関わらず、何かしらの作業を依頼することが難しいという矛盾した状況になっていたのです。運用手順のノウハウが属人化すれば、組織としての再現性は低くなりますし、万一大きな障害が発生した時にその担当者がいなければ、適切な対応を取ることもできません。人がボトルネックになってしまうのです。自社システムの完全クラウド化は、これまでの運用監視体制を刷新する非常にいいタイミングだと考えました」(東氏)。

AWSへの完全移行後、しばらく従来の運用監視体制を続けていた同社は、2021年2月、当時取引のあった他の開発パートナーとのやり取りの中でJIG-SAWを知り、紹介を受けました。JIG-SAW以外の候補も調べて2社から提案を受け、最終的に選択したのがJIG-SAWでした。

「ウエディングパーク的『デザイン経営』宣言を形にしていくためには、これから本格的にAWS環境を使いこなしていく必要があります。JIG-SAW以外の2社は、これから経験や実績を増やしていきたいという考えでしたが、我々としては、経験豊富でAWSの活用をリードしていただける会社とお付き合いしたい。運用監視を委託するパートナー企業には、AWSに関する豊富な知見と実績があることが必須の要件でした。この条件を満たしてくれたのが、JIG-SAWでした」(小山氏)。

運用コストを大幅削減し、対応マニュアルも完成。今後も的確な提案ときめ細かい支援を期待

こうしてウエディングパークでは、2022年2月より、サービス提供用のシステム基盤(Amazon EC2×109台)と検証用基盤(Amazon EC2×85台:いずれも当時)に「JIG-SAW OPS」を適用した運用監視業務をスタートさせました。

JIG-SAW OPSの導入効果として、小山氏はまず運用コストの低減を挙げます。

「現在はサーバー台数が増加しているので単純比較はできませんが、少なくともスタート当時は、以前と比較して運用コストは大幅削減することができました」(小山氏)。

また小山氏は、JIG-SAWの100%正社員のエンジニアによる有人監視体制についても高く評価しています。

「選定を進める中で、多くの運用監視企業は監視業務の一部を海外委託しているなど、コミュニケーションが重要だと考えている弊社にとっては不安に感じることも多々ありました。それに対してJIG-SAWでは正社員のエンジニアの方が常駐するコントロールセンターで有人監視を行っているので、非常に大きな安心感があります。この点は社内で稟議を通す際にも強く訴求したポイントですね」(小山氏)。

一方東氏は、今回採用したJIG-SAWの提供する自動監視システム「puzzle」の利用メリットについて、AWSの運用を速やかに安定稼働させるために非常に有効だったと強調します。

「AWSでは、Amazon CloudWatchという監視ツールが提供されていますが、利用に際しての設定作業にはやはりノウハウが必要です。AWSを一刻も速く、確実に運用に載せるという観点からは、puzzle の採用は非常に有用でした。puzzleでは、AIを活用した予兆検知の機能も提供しているとのことなので、今後是非利用を検討したいと思います。また余談ですがpuzzleはユーザー画面のデザインにもこだわっていて、非常に見やすいので、運用担当者の“気分が上がる”という目に見えない効果もあると思います」(東氏)。

さらに同社は、懸案だった一次対応以降のマニュアル作成についても、JIG-SAWとのきめ細かいコミュニケーションを通じて完成させることができました。

「対応手順については、我々のほうできっちり作り込まなければならないと考えていたのですが、JIG-SAWから協議しながら固めて行きましょうという提案をいただき、心理的にも非常に楽になりました。我々から初稿を出して、手直ししてもらって、ということを何度か繰り返し、2022年7月に完成させることができました。そのマニュアルはもう運用に組み込んでもらっています」(小山氏)。

今後、「ウエディングパーク的『デザイン経営』宣言」を具現化していく取り組みの一環として、エンジニア組織ではDevOpsの推進に尽力していく予定です。

「AWSを基盤にDevOpsで新たなプロダクトを迅速にリリースしていくためには、社内で工数のかかる作業は、豊富な知見を持った信頼の置ける運用パートナーにアウトソーシングしていくというスタンスが必要です。その意味でJIG-SAWは、非常に心強いパートナー企業です。今後も的確な提案ときめ細かい支援を期待しています」(小山氏)。

構成イメージ図

ウエディングパーク様 JIG-SAW OPS事例_構成図

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