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CASE 11
CASE 11

インフォコム株式会社

GCP導入支援だけでなく、将来のデータ分析を見据えたBigQueryを使用したデータ分析基盤構築やFirebaseを活用したチャットツールの開発支援

PROFILE

インフォコム株式会社

情報システムの企画・開発からコンサルテーション、運用・管理までを支援するインフォコム。同社は2015年、高齢化社会の拡大と共にニーズの高まる介護サービスの重要性を睨み、介護事業所と利用者、ケアマネジャーをマッチングするクラウドサービス「ケアリン(care-ring)」のリリースを計画した。プラットフォームには、今後のデータ分析までを睨んでGoogle Cloud Platformを採用、パートナーとして白羽の矢を立てたのが、パブリッククラウドの導入支援と運用監視に豊富な実績を持つJIG-SAWだった。

インフォコム株式会社
インフォコム株式会社
ヘルスケア事業本部 地域包括ケア推進部
地域包括ケア推進グループ 戦略事業開発
荻野 宏実氏(左)
株式会社イノベーションプラス
Chief Architect
佐藤 啓太氏(右)

情報システムの企画・開発からコンサルテーション、運用・管理までを支援するインフォコム。同社は2015年、高齢化社会の拡大と共にニーズの高まる介護サービスの重要性を睨み、介護事業所と利用者、ケアマネジャーをマッチングするクラウドサービス「ケアリン(care-ring)」のリリースを計画した。プラットフォームには、今後のデータ分析までを睨んでGoogle Cloud Platformを採用、パートナーとして白羽の矢を立てたのが、パブリッククラウドの導入支援と運用監視に豊富な実績を持つJIG-SAWだった。

介護ニーズの高まりを背景に、クラウドベースの介護支援サービスを計画

以前よりインフォコムでは、介護支援に近しい領域として、診察情報管理などの医療機関向けITソリューションを提供していたが、2015年、社長直轄組織として地域包括ケア推進部を設立した。その背景について、ヘルスケア事業本部 地域包括ケア推進部 地域包括ケア推進グループ 戦略事業開発の荻野宏実氏は、次のように説明する。

「これから国内で高齢化がますます進んでいく中、医療だけでなく介護の重要性もさらに高まっていきます。そこでは国レベルというよりも市区町村といった地域単位で高齢者の方に寄り添う支援が必要で、それが厚生労働省が提唱する地域包括ケアという考え方です。我々はこの視点で、介護領域のサービスやシステムをご提供していきたいと考えました」(荻野氏)。

2015年当時、介護領域のサービスはどんどんニーズが高まっているにも関わらず、例えばどこに、どんな介護事業所があるのか、あるいはどんな介護サービスがあるのかといった情報がほとんど無い状況だったという。

「そこで我々が介護関連の様々な情報を検索できるサービスを立ち上げようと考えました。そうして2017年9月にβ版をリリースしたのが介護支援のためのクラウドサービス『ケアリン(care-ring)』です」(荻野氏)。

ケアリンは、介護事業所、利用者、そしてケアマネジャーをマッチングするクラウドベースの介護支援サービスで、介護事業所のスタッフが自施設の空き情報や特徴を発信し、利用者やケアマネジャーは近くの施設の空き状況や、訪問介護や訪問入浴など求めるサービスを提供している施設を検索することができるというものだ。

このケアリンのプラットフォームとして、インフォコムが選択したパブリッククラウドサービスがGoogle Cloud Platform (TM)(以下GCP)だった。

※ Google, Google Cloud Platform および GCP は、Google Inc. の登録商標または商標です。

将来のビッグデータ活用までを睨み、プラットフォームとしてGCPを選択

新たに立ち上げる介護支援サービスのプラットフォームとしてGCPを選んだ理由について、荻野氏は次のように説明する。

「β版のケアリンでは、介護事業所様、利用者様、ケアマネジャー様をマッチングするサービスの提供がメインですが、サービスの設計時には、今後サービスを使っていただくことで蓄積される様々なビッグデータを分析して、サービスのさらなる向上や新たな付加価値を提供していきたいと考えていました。新サービスの事業戦略として“データドリブンでビジネスを進めたい”という強い思いがあったのです。GCPでは、ビッグデータ解析サービスであるBigQueryを提供していました。いわば“BigQueryありき”でのGCP選定だったと言えます」(荻野氏)。

またパブリッククラウドサービスとしてのGCPのメリットについて、アプリケーション開発会社としてインフォコムを支援する株式会社イノベーションプラス Chief Architectの佐藤啓太氏は、次のように補足する。

「まずオンプレミスでやろうとすると、どうしても先行投資がかかってしまいますし、サービスの成長に伴ってインフラのコストも上がっていくことになります。それがパブリッククラウドならイニシャルコストを大幅に低減することができ、運用フェーズに入っても、運用保守のコストを大きく下げることが可能となります。コスト面からは、パブリッククラウド以外の選択肢は無かったと言えます」(佐藤氏)。

また佐藤氏は、GCPとその他のパブリッククラウドサービスを比較した場合でも、GCPには圧倒的な価格競争力があったと強調する。

「例えばGCPはAWSと比較した場合、格段に値段が安いのです。一例を挙げれば、AWSにもGCPのBigQueryに相当するRedshiftというビッグデータ解析サービスがありますが、これは場合によってはBigQueryの10倍のコストが必要なケースもあります。またGCPは無料の利用枠が比較的大きいことも、魅力の1つです」(佐藤氏)。

この無料の利用枠について荻野氏は、ビジネスの新規立ち上げ時や拡張時のコストを抑えることに繋がる大きなメリットだと続ける。

「何か新しいことを試すたびにコストがかかるというようでは、新たな事業展開に二の足を踏むという状況にもなりかねません。ある程度の規模までコストを気にしなくてもいいという環境は、我々の事業的にも大きなメリットだと言えます」(荻野氏)。

豊富な知見とノウハウを評価し、導入支援と運用監視をJIG-SAWに依頼

そうしてGCPの採用を決定したインフォコムとイノベーションプラスは、GCPの導入支援とサービス開始後の運用管理を委託するパートナーとして、JIG-SAWに白羽の矢を立てた。

その理由について、佐藤氏はこれまでの取引実績から、JIG-SAWの豊富な知見とノウハウを高く評価していたからだと説明する。

「それまでにもJIG-SAWには別取引の中で、AWSのフルマネージドサービスなどを提供してもらっていたこともあり、パブリッククラウドサービスの導入支援や運用監視について豊富な実績があることを十分に認識していました。私たち自身の実感値として、既に大きな安心感があったのです。そのためGCPに決めた後、協力パートナーとして候補に挙げた企業はJIG-SAW以外にありませんでした」(佐藤氏)。

具体的にJIG-SAWに支援してもらったプロセスとしては、GCPでのアカウント設定の仕方といった基本的なものから、当時はそれしか利用できなかったNode.jsというJavaScriptの実行環境でのコードの書き方やデプロイの仕方のレクチャーなどだ。

またケアリンβ版では、介護事業所のスタッフとケアマネジャーが利用できるチャットツールを提供しているが、この開発にはGCP上で提供されるFirebaseというモバイルアプリ開発サービスを利用した。

「ケアリンβ版のチャットツールは、iPhoneとAndroidの両方に対応したスマホアプリですが、この開発にFirebaseを利用することでReact Nativeのアプリ、即ちコードを1つ書くだけで、両方のプラットフォームに対応したアプリを作ることができ、開発コストと納期を抑えることが可能になります。今回このFirebaseを使う中で、JIG-SAWには事前にFirebaseを使った場合に弊社が想定した要件機能における実現可能性の検証・確認及び機能要件の調整を実施いただきました。特にコア機能の開発(チャット機能、スタンプ機能、グループ機能、認証機能)の部分でサポートしてもらうことが出来たので、弊社はユーザーインターフェースの開発に注力する事が出来ました。プロジェクトをスムーズに進める上で、非常に助かったところです」(佐藤氏)。

今後もJIG-SAWには、技術的なアドバイスやアップデート情報のインプットを期待したい

ケアリンの開発プロジェクトは、2016年5月頃にスタートし、2017年9月にβ版がリリースされた。これから荻野氏は、2017年度中の正式なサービスリリースを急ぐと共に、サービス設計時から念頭に置いていたビッグデータ活用によるサービス改善や新たな付加価値の提供を目指していく。

「今後正式にサービスをリリースし、様々なデータを蓄積できる環境が整った時には、GCP選定の最大のアドバンテージとなったBigQueyをフル活用して、例えばサイト内のユーザ動線を分析して、UI/UXの改善に繋げていきたいと考えています。今までのような自分たちの感覚だけに頼るサービス改善ではなく、まさにデータドリブンでのサービス改善ですね。その際のBigQuey活用についても、Firebaseの時と同じく、JIG-SAWのきめ細かなサポートを期待しています」(荻野氏)。

そして荻野氏は今後様々なビッグデータを蓄積していくことで、介護サービスの客観的な評価を提示する独自サービスの提供までを視野に入れている。

「現段階で介護施設や介護サービスの良し悪しは、実際に利用してみるまでは分からないというのが実情です。これを例えばケアリン上でのコミュニケーションの量や、介護施設が受け入れている利用者様の属性などを分析することで、施設やサービスの評価ができるのではないか。そうしたデータ分析に基づく客観的な評価は利用者はケアマネジャーの方だけでなく、市区町村や国の参考にもなるものだと思います。今後我々は、こうした事業立案にこそ、時間と人的リソースを集中していきたい。そのためにも技術的な部分でのアドバイスや支援は、今後もJIG-SAWにお任せするのが一番いい形だろうと考えています」(荻野氏)。

また現在運用フェーズに入ったケアリンβ版では、システム監視と障害対応、そしてテクニカルサポートの一部をJIG-SAWに委託している。β版の提供開始からは約2か月が経つが、特に大きな問題も起こっていない。

「JIG-SAWとは、これまでにもコミュニケーションの実績があるので、大きな安心感があります。これからもケアリンは本サービスのリリースに向けて、様々な機能強化をしていくことが考えられますが、その間にもGCPは新たな機能がどんどん追加されていくと思います。そうしたアップデートの情報や新機能のインプットなども、JIG-SAWには是非期待したい部分ですね」(佐藤氏)。

構成イメージ図

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