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【AWS re:Invent2023】Amazon Aurora Limitless Database 速報
2023.12.01
11/27(月)19:30~21:00(現地時間)に開催された「Keynote Day 1 | Monday Night Live with Peter DeSantis」にて発表されたAmazon Aurora Limitless Databaseについて紹介いたします。
「Keynote Day 1 | Monday Night Live with Peter DeSantis」の全体をまとめたブログはこちらになります。
ぜひご覧ください。
AWS re:Invent とは?
re:Inventとは、Amazon Web Services(以下、AWS)が主催するAWSに関するセッションや展示ブース、試験準備のためのブートキャンプやゲーム化された演習などを通じて、参加者が主体的に学習できるAWS最大のイベントです。
昨年も今年同様にラスベガスにて開催されており、60以上の新サービスや新機能が発表されました。昨年の参加人数は5.1万人以上になります。
はじめに
本記事は11/27(月)19:30~21:00(現地時間)に開催された「Keynote Day 1 | Monday Night Live with Peter DeSantis」にて発表されたAmazon Aurora Limitless Databaseについて紹介いたします。
本記事は上記のKeynoteで紹介された内容をもとに作成しております。
また筆者の考えが含まれた内容となっているためその点は十分にご注意ください。
Keynote内で発表されたAmazon Aurora Limitless Databaseの機能について解説していきます。
シャーディング機能
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皆さんはAmazon Aurora Serverless v2を使ったことはありますでしょうか?
マルチAZに対応しており、自動でキャパシティのスケーリングも行ってくれます。
ではAmazon Aurora Serverless v2とAmazon Aurora Limitless Databaseの違いは何でしょうか?
私は大きな違いはシャーディング機能が追加されたことだと思っています。
Amazon Aurora Serverless v2はACUと呼ばれるキャパシティを自動で増減できます。
ですがこのACUの増加には128ACUまでという上限がありました。
この128ACUというのはおそらくですがAWSが所有する物理マシンの最大値なのではないかと思われます(スケールアップのみ対応していると思われます)
これでは完全なサーバレスサービスとは言えませんでした。
ですがAmazon Aurora Limitless Databaseはシャーディングされたデータベースで処理を行うことができるようになりました。
これは128ACU(単位は仮です)を超えた際に128ACUのデータベース + 追加分のデータベースに分割できるということです。
![](https://ops.jig-saw.com/wp-content/uploads/2023/11/image_6483441-4-300x225.jpg)
つまりAmazon Aurora Limitless Databaseは上限なくキャパシティを増加できる可能性が高いです。
Amazon Time Sync Service
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ではなぜ今回シャーディング機能を実装することができたのでしょうか?
Amazon Auroraにシャーディング機能を実装する際の問題点となったのがサーバー間の時刻のずれです。
Relational Database(以下RDB)はトランザクション処理を行うため極めて高い時刻同期の精度が求められます。
なぜなら少しのサーバー間のずれで遅延が発生してしまうからです。
こうした問題を解決した1つがAmazon Time Sync Serviceです。
Amazon Time Sync Serviceはハードウェア間の時刻同期に問題が生じた際にローカルに存在する原子時計を使うことで極めて高い精度で通信を行うことができます。
これによりAmazon Aurora Limitless Databaseで時刻同期に関する問題を解決することができました。
単一エンドポイント
ではAmazon Aurora Limitless Databaseにはどのようにアクセスすることができるのでしょうか?
Amazon Aurora Limitless Databaseは単一のエンドポイントから使用可能であり、最小限のルーティングにてアクセスが可能と述べられていました。
この機能については掘り下げられませんでしたが、おそらくAZ障害時に自動でエンドポイントのルーティングを正常なAZに向けてくれるものだと推察しています。
Amazon ElastiCache Serverless
こちらはRiot GamesのBrent Richと共同で開発を行ったサービスです。
Riot Gamesはオンライン対戦ゲームの中で通信環境による処理の遅延がゲームで発生していることを問題と捉えていました。
![](https://ops.jig-saw.com/wp-content/uploads/2023/11/image_6483441-2-300x225.jpg)
本サービスは機能の詳細に関してKeynote内では深く紹介されませんでしたので今後の続報に期待しましょう。
おわりに
今回、Keynoteで発表されたAmazon Aurora Limitless DatabaseはこれからのAWSにおけるRDBの運用に大きく関わってきます。
AWSでRDBを運用している方・これからRDBを運用しようとしている方は覚えておくとよいかもしれません。