【AWS ・Google Cloud・Azure】無料枠の比較・利用方法をご紹介
2022.12.07
本記事では、AWS・Microsoft Azure・Google Cloudにおける無料枠のそれぞれの違いや、無料枠を使用する方法をご紹介します。
資格勉強や、使用感を確認するためにクラウド環境を構築してみたい、といった方にもご活用いただけると思いますので、ぜひお試しください。
はじめに
皆様の中で、システムをクラウド環境に構築したい、オンプレミス環境のサーバーなどをクラウド環境へ移行したいがクラウドの選択肢が豊富でどの環境を選択すればよいか分からない、と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
上記の悩みを解決する一つの方法として、それぞれの特徴をつかむために無料枠を利用するという手段があります。
そこで今回は、3大クラウドインフラのシェアである、Amazon Web Services(以下、AWS)、Microsoft Azure(以下、Azure)、Google Cloudの無料枠について、記事前半ではそれぞれの環境の比較や注意点を、後半では、実際の利用方法をお伝えしますので、是非ご覧ください。
それぞれの無料枠の比較・注意点
まずはじめに、それぞれの無料枠の比較や注意点をまとめると以下のようになります。
クラウド環境 | 無料枠種類 | 注意事項 |
---|---|---|
AWS |
|
使用枠の上限・期間を超えて利用した場合、自動課金が発生します。 |
Google Cloud |
|
自動課金はありませんが、期間終了後に作成したリソースがすべて削除されます。 |
Azure |
|
自動課金はありませんが、期間終了後に作成したリソースがすべて削除されます。 |
上記のように、AWSについては使用枠の上限を超えた場合、費用が発生します。また、AzureとGoogle Cloudについては自動課金はありませんが、期間終了後、有料サービスへ切替ない場合はリソースが削除されてしまうので、注意が必要です。
どの環境でも共通で使用枠やクーポンの上限枠を超えないようにこまめに費用を確認しますことや使っていないサービスはすぐに停止しますようにしてください。
また、それぞれの無料枠で使用できるサービスについては以下をご参照ください。
各Cloud環境の無料枠の利用方法
ここからは実際に3つの環境の無料枠の開始方法を記載していきます。
AWSの無料枠の利用方法
1. ブラウザでAWS無料枠にアクセスします。
2. AWSにサインアップの画面が表示されるので、「ルートユーザのEメールアドレス」、「AWSアカウント名」を入力します。
【例】
・ ルートユーザのEメールアドレス:test.user0001●●●●@gmail.com
・ AWSアカウント名:test.user0001(アルファベット、数字での入力となります)
3. 入力したメールアドレス宛に確認コードを受信していますので、確認コードを入力し、「認証を完了して次へ」をクリックします。
4. パスワードを入力し、「次へ(ステップ 1/5)」をクリックします。
5. 連絡先情報として、利用用途のどちらかにチェックを入れ、各項目を入力し、「AWSカスタマーアグリーメントの条項を読み、同意します」にチェックいれ、次へをクリックします。
6. 各種クレジットカード情報を入力し、「確認して次へ –(ステップ 3/5)」をクリックします。
7. 本人確認画面で、認証コードの受取方法のどちらかにチェックを入れ、国を選択、携帯電話番号を入力、セキュリティチェックを実行し、「SMSを送信します。(ステップ 4/5)」をクリックします。(携帯電話番号は、ハイフンなしで入力してください)
8. 指定した受取方法で確認した情報を入力し、「確認して次へ –(ステップ 4/5)」をクリックします。
9. サポートプランを選択の画面で、「ベーシックサポート – 無料」をクリックします。
10. 以下画面に遷移すれば、登録完了です。数分経過後に「AWSマネジメントコンソールにお進みください」をクリックします。
11. 初回ログイン時、以下の画面が表示されるので、「ルートユーザのEメールを使用したサインイン」をクリックします。
12. 以下画面に遷移しますので、ルートユーザーのEメールアドレスを入力、「次へ」をクリックし、パスワード入力画面となりますので、パスワードを入力します。
13. コンソール画面が表示されますので、これにて設定完了です。
Google Cloudの無料枠の利用方法
1. Googleアカウントをお持ちでない場合は、アカウント作成から実施します。
以上でGoogleアカウントの作成完了となりますので、Google Cloud利用手順に移ります。
2. ブラウザからhttps://cloud.google.com にアクセスします。
3.「無料で利用開始します」をクリックします。
4. Google Cloud Platformにログインします。
アカウントを作成済の場合
5.「ステップ 1/2 アカウント情報」画面で各項目を入力し、「利用規約」にチェックを入れ、「続行」をクリックします。(その他の項目は任意でチェックを入れます。)
6.「ステップ2/2 お支払い情報の確認」画面でアカウントの種類を選択し、「お支払い方法」、「請求先の住所」を入力し、「無料トライアルを開始」をクリックします。
7. 以下の画面に遷移すれば、設定完了です。
Azureの無料枠の利用方法
1. まず、ブラウザで、https://azure.microsoft.com/ja-jp/freeにアクセスします。
2. 「無料で始める」をクリックします。
3. 以下の画面でMicroSoftアカウントを作成します。(Microsoftアカウントをすでにお持ちの方は、サインインから実施します)
Microsoftアカウント作成の場合
Microsoftアカウント作成済の場合
4. プロフィール画面で、「国」、「名」、「ミドルネール(省略可能)、「姓」、「電話番号」を入力し、「テキストメッセージを送信する」もしくは、「電話する」をクリックします。
どちらかの方法で受領した確認コードを入力し、「コードの確認」をクリックします。
5. 続けて、下記画面の各項目を入力し、「顧客契約とプライバシーに関します同意に同意します。」にチェックを入れます。(その他2つの項目については、任意でチェックを入れます)
6. 「次へ」をクリックしますとカードによる本人確認の画面に遷移しますので、カード情報を入力します。
7. 「Azure Portalにアクセスします」をクリックします。
以下画面が表示されれば、無料枠の使用可能です。
まとめ
今回は、それぞれの無料枠の種類や注意点、無料枠使用開始までの手順をご紹介しました。 これからクラウドを利用してシステムを構築したい方や試験勉強で実際の環境に触れながら勉強したい方実際の環境に触れていただくことでより理解が深まりやすくなるかと思います。
また、無料枠を利用します際、記載している注意事項をお読みいただいてからご利用いただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。