
サーバー監視だけでは拾えないサービス正常性確認の重要性
2018.09.02
2018.09.02
ECサイト運営会社や各種Webサービスを提供されている会社では、稼働ししているシステムのサーバー監視を行なっている会社はおりますが、商品の購入から決済までの一連のフローや各種申し込み手続きなどサービスが正常に利用出来るかの正常性確認については、行なっている会社は少なかったり、行なっていたとしても人が定期的にチェックを行なっているなど、運用負荷の増加に繋がっているケースもあります。
例えばこんなことはございませんか?
・サーバー監視は行なっていて、システムからのアラートも検知していなかったが、お客様がサービス利用出来ていなかった。
・サイト上のリンクをクリックしたが、リンク切れやエラーになっていて、お客様からのお問合せで気付いた。
これらは、お客様目線でサービス正常性の確認が出来ていない事で起きている問題となります。
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サーバー監視とサービス正常性確認の違い
一般的なサーバー監視とは以下のような違いがあります。
サーバー監視
死活監視(ping監視)、プロセス監視、OSやプロダクトのログ監視、性能監視 など、コマンドの戻り値や閾(しきい)値を取得し、その値から異常を検知します。
主にサーバーの正常稼働確認に重点を置いた監視となります。
サービス正常性確認
ブラウザ画面から特定のWebサイトへアクセスして、ログインページを開き、ユーザのID/パスワードを入力してログインボタンをクリックし、特定のページへアクセス出来るかなど、サービスが正常利用出来るかを確認する作業となりお客様目線に立ってサービスの正常利用確認に重点を置いた作業となります。
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サービスの正常性確認は重要、でも・・・
人手で確認するにも限界がある。
・とある会社では社員が交代で1時間毎にサービス正常性確認を実施しているが、夜間帯は確認作業が行なえていない。
・30分毎にサービス正常性確認を実施しているが、社員の業務負荷が増加している。
サービス正常性確認とURL応答監視の違い
項目 | サービス正常性確認 | URL応答監視 | |
---|---|---|---|
基本動作 | 実際のWEBブラウザをロボットで自動操作する。 | コマンドベースでHTTPリクエストを送信する。 | |
ページ遷移 | マウス操作、キー入力をエミュレートし、フォーム入力やボタンクリックで移動する。 | リンクに設定されているURLやフォームに指定されているパラメータを基に組み立てたHTTPリクエストを送信することで擬似的に移動する。 | |
サーバーの正常性チェック | ポート(80/443)のヘルスチェック | 〇 | 〇 |
HTTPステータスコード | 〇 | 〇 | |
レスポンスタイム | 〇 | 〇 | |
WEBブラウザの表示結果の 正常性チェック |
ページ内の指定文字列の有無 | 〇 | 〇 |
指定要素の表示・非表示状態 | 〇 | ||
ページ内の画像の正常性 | 〇 | ||
JavaScriptの正常性 | 〇 | ||
スクリーンショット取得 | 〇 |
まとめ
サービスの正常性確認を実施する事でサーバー監視だけでは検知する事の出来ない、アプリケーション起因による障害での
サービス利用が行なえないエラーもいち早く検知する事が出来るので、サイトの安定性、サービス品質の向上に繋げる事ができます。
JIG-SAWではサービスの正常性確認を自動化する以下ソリューションを提供しているのでご参考下さい。