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[AWS re:Invent 2019] Amazon Fargate for Amazon EKSが発表されました

2019.12.07

本記事のポイント

本日12/4のkeynoteでいくつかの新サービスが発表されました。

その中の1つとして取り上げられたサービス「Amazon Fargate for Amazon EKS」をご紹介します。

まえがき

DockerコンテナをサポートするAWS独自のコンテナオーケストレーションサービスであるAmazon Elastic Container Service (Amazon ECS) では以前より使えていた機能ですが今回のkeynoteでAmazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS)への対応が発表されました。

FargateとはコンテナホストであるEC2をAWSがマネージドしてくれるサービスとなります。

Amazon Fargate for Amazon EKSについて

Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS)とは?

Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS)とは簡単にKubernetesクラスターのデプロイ、管理、スケールが実行できるフルマネージドなKubernetesクラスターのサービスになります。

Fargateとは?

Fargateとはサーバやクラスター管理が不要なコンピューティングエンジンになります。

ユーザによるクラスタのプロビジョニング、管理、スケールが不要でアプリケーション(コンテナ)の開発に注力できる利点があります。

Amazon Fargate for Amazon EKSを使うべき理由

Fargateは今までAmazon Elastic Container Service (Amazon ECS) で使用でき、使用することによりコンテナホストであるサーバ、クラスターの管理が不要となるサービスでありました。

ECSを使われるユーザのおおよそ半分近くがFargateを使用しているほど支持があるサービスでありました。

今回の発表によりAmazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS)でも使えるようになりKubernetesクラスターの管理不要で使えるようになりました。

ユーザにとってのメリットは以下の通り

・Kubernetesクラスターのプロビジョニングが不要となるのでインフラの構築にかかる工数がなくなる。

・インフラの管理が不要となる為、アプリケーションの開発に集中することができる。

・コンピューティングリソースを気にせず最適化されたスケーリングが実行される。

Kubernetesクラスタのインフラストラクチャは全てFargateで管理される為ユーザは管理が不要になりよりアプリケーションの開発に注力することができるようになり可用性やスケーラビリティも最適化されます。

EC2でKubernetesクラスタを作成する場合の違いとしてはクラスタのノード(サーバ、EC2)を要件に合わせ詳細にカスタマイズすることはできないものとなりますのでセキュリティ要件やアプリケーションの要件に合わせノードをカスタマイズする必要がある場合には向かないものとなります。

しかしECSの半数近くでFargateが使用されていることからもわかるように、インフラの管理が不要となる、クラスタ運用における様々な課題を吸収してくれるフルマネージドなFargateはノードの詳細なカスタマイズが不要なアプリケーションでは使用すべきサービスなのではないかと思います。

あとがき

ECSでは以前より使えた人気のあるサービスでありましたので今回のEKSの対応は非常にインパクトのある発表だったのではないでしょうか。

実際に会場で発表された際も大きく盛り上がりました。

弊社にても”EKSでFargateつかえないかな”といったニーズがありました。

弊社はIoTソリューションのneqto:でEXPOに出展させていただいておりますがneqto:開発メンバーはブースにいたのでリアルタイムでkeynoteを見れていませんでした。

そのタイミングでAWSのソリューションアーキテクトに「EKSでFargate使えるようにならないの?」と聞いたところ「さっき発表されたよ!」と回答をいただきneqto:開発メンバーも喜んでおりました。

また後日実際に検証を行った結果、使い方をブログで紹介させていただこうと思います。