【AWS re:Invent 2023】生成AIの進化、応用、プロジェクト計画など
2023.12.15
生成系AIの進化、応用、プロジェクト計画などについて専門家の講演に参加してきました。
本記事ではその内容をレポートします。
AWS re:Invent とは?
re:Inventとは、Amazon Web Services(以下、AWS)が主催するAWSに関するセッションや展示ブース、試験準備のためのブートキャンプやゲーム化された演習などを通じて、参加者が主体的に学習できるAWS最大のイベントです。
昨年も今年同様にラスベガスにて開催されており、60以上の新サービスや新機能が発表されました。昨年の参加人数は5.1万人以上になります。
概要
登壇者:Mark Trinquero主な内容は公式から翻訳すると以下となります。
“今年は生成AIが大きな注目を集めています。このセッションでは、生成AI、生成AIの応用から恩恵を受けることができるユースケース、そしてこの新興技術の利点とリスクについて紹介します。生成AI アプリケーションの構築に使用できる AWS のサービスをご覧ください。”
生成AIの進化について
生成AIはニューラルネットワークやTransformerモデルの進化により、さまざまな形式、テキスト、画像、その他の形式の出力が可能になりました。また、GPUを使用した大量のコンピューティングにもアクセス可能です。
従来の機械学習とは異なり、顧客エクスペリエンスや従業員の生産性を向上させ、さまざまなユースケースでビジネス価値を高めるために使用されていることがわかります。
生成AIの応用とユースケース
生成AIをビジネスで活用するための応用方法について以下のような内容があげられます。
- Amazon CodeWhispererでの時間短縮:
Amazon CodeWhispererはAIを用いて様々なIDEに対応したコードの提案や生成を行い、開発者を支援することが可能です。Amazon CodeWhispererを使用した場合、使用していなかった時よりも57%も時間を短縮できます。
- 一般的なユースケース:
一般的なユースケースとして、下記4つの項目を紹介いただきました。
- ○顧客エクスペリエンスの向上
- ・チャット
- ・バーチャルアシスタント
- ・コンタクトセンター
- ・パーソナライゼーション
- ・コンテンツモデレーション
- ・バーチャルアシスタント
- ○従業員のパフォーマンス向上
- ・検索
- ・コンテンツ生成
- ・テキスト要約
- ・コード生成
- ・コンテンツ生成
- ○創造性
- ・アート
- ・音楽
- ・テキスト
- ・アニメーション
- ・動画
- ・音楽
- ○業務改善
- ・ドキュメント処理
- ・メンテナンスアシスタント
- ・品質管理
- ・仮想検査
- ・合成データの生成
- ・メンテナンスアシスタント
- ○顧客エクスペリエンスの向上
- ビジネス向けユースケース:
ビジネス向けのユースケースとして、下記3つの項目を紹介いただきました。
- ○製造業
- ・製造デザイン
- ・プロセスの最適化
- ・予防保全
- ・材料科学
- ・プロセスの最適化
- ○小売業
- ・価格の最適化
- ・仮想試着
- ・店舗レイアウトの最適化
- ・製品レビューの概要
- ・仮想試着
- ○メディアとエンターテイメント
- ・コンテンツ生成
- ・バーチャルリアリティ
- ・ニュース
- ・バーチャルリアリティ
目標設定から使用までのプロセス
AIを活用するにあたり目標設定から使用までのプロセスを4つのステップに分けて説明いただきました。
- Step1:スコープを定義する:
プロジェクトの初期段階で組織のニーズを理解し、それに基づいて目標を設定します。
- Step2:モデルを選択する:
定義した目標に応じて基盤モデル、ファインチューニングモデルを選択します。
- Step3:モデルを適応させる:
プロジェクトの進捗に応じて目標は定期的に見直し、必要に応じて調整していきます。
- Step4:モデルを使用する:
モデルを使用する際の考慮事項などを把握し、モデルを使用します。
例として、AIの懸念事項を管理しているか。再トレーニングや微調整ができるようどのようにパフォーマンスを追跡していくか等があげられます。
まとめ
AWS re:Inventでの生成AIに関するこのセッションは、テクノロジーの最先端にいる専門化の深い洞察と実用的なアドバイスに満ちていました。
生成AIを用いた技術の発展に大きな期待が寄せられています。
- ○製造業