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【AWS re:Invent 2023】PartyRockを触ってみました

2023.12.03

本記事のポイント

11/29 (水)のKeynoteでPartyRockという誰でも生成系 AI のアプリケーションを作成し共有できるPartyRockというサービスが発表されました。
コーディング不要で簡単に生成系AIを用いたアプリを作成できるこのサービスを試してみましたのでご紹介します。


PartyRockとは

PartyRockとは11/29 (水)のKeynoteで最後の方に発表された、コーディングなしで誰でも生成系AIを用いたアプリを作成することができるAmazon Bedrockのプレイグラウンドです。

PartyRockアプリケーションを構築してプレイすることで生成系AIを最大限に活用するために必要な手法と機能を学ぶことができます。 早速使ってみましたのでその内容をお伝えしたいと思います。

Amazon Bedrockとは

Amazon Bedrockは、Amazonや大手AI企業の基盤モデル (FM)をAPIを通じて利用できるようにするフルマネージドサービスです。

PartyRockの使い方

PartyRockのサイトにアクセスします。

自分でアプリを作成することできますが、まずPartyRockが作成した、お試しアプリがいくつかあるので触ってみたいと思います。

今回は英語の俳句を生成するアプリ「Haiku Creator」を選びました。

1. ユーザーは俳句のテーマを自由に入力するだけです。

ラスベガスにいるのでdesert(砂漠)を入力しました。

2. ユーザーの入力によって、大規模言語モデル(以下、LLM)が俳句とそれにあったイメージ画像を生成します。

“Dry and barren l and Cacti dot the sandy dunes Coyote howls at night”

日本語に直訳すると以下のようになりました。

「乾燥した不毛の土地 砂丘に点在するサボテン 夜に吠えるコヨーテ」

私は砂漠の静かで何も音がない夜にコヨーテの吠える声だけが響いている風景が浮かびました!

英語の俳句は5-7-5のsyllable、すなわち音節で区切るそうです。 季語は四季がはっきりしないところもあるためあってもなくてもいいそうです。

自作アプリの紹介

このように好きなAIアプリを作ることができるので次は自分で作ってみます。

アプリの設計

まず、アカウント登録をします。

「Build your own app」ボタンを押すとポップアップが出てきます。

自分の作りたいアプリを入力します。 今回は「母親の作る今日の夜ご飯を予想してもらうアプリ」の作成をお願いしました。 説明を簡単に書いて「Generate App」を押せば作成完了です。

まもなく、自分のアプリがビルドされました。

簡単すぎて驚きです。こういうものを作りたいというアイディアを伝えるだけで簡単に作ってくれる夢のサービスですね!

アプリで遊ぶ

完成したアプリで遊んでみます。


まず自分の好きな食べ物を入力するみたいです。

試しに「カレーとビーフシチュー」と入力してみました。


次に嫌いな食べ物を入力します。

特になかったのですが、「酸っぱい食べ物」と入力しました。


するとAIが今日の夜ご飯を予想してくれます。

以上を要約すると、今日の夜ご飯は何か肉ベースのあまり酸っぱくない料理、理想的にはカレーかビーフシチューと、酸っぱくないスープかシチューと予想されました。

私の好き嫌いを入力したものがそのまま出てきました。 予想としては少々直接的かもしれませんが、それはおそらく私のアプリを作る時の説明が簡潔すぎたせいでしょう。 例えば、毎日作ってもらっている、好きなものは飽きた、栄養のある食べ物がいい、など細かい指定をしてみると精度が上がったかもしれません。

とはいえ、今日の夜ご飯を予想してくださいという一言だけで、好き嫌いを聞いてきて予想するアプリに仕上げたのはAIです。 これは素晴らしいと言えるでしょう。

まとめ

作ったアプリはプライベートとして保存されますが、公開することもできます。 PartyRockは、今回のイベントで注目を浴びたAmazon Bedrockで構成されたサービスを気軽に楽しむことができるものです。 LLMに慣れ親しむという点でも、色々作って遊んでみると楽しいと思います。