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AWS re:Invent2022 セッションレポート

【AWS re:Invent2022】Amazon EFSについてご紹介!

2022.11.30

本記事のポイント

AWSが主催するクラウドコンピューティング最大のイベント「AWS re:Invent」が、2022年11月28日~12月2日にかけてアメリカのラスベガスにて開催されます。本ブログでは、AWS re:Inventに実際に参加したエンジニアから、イベントの様子やKeynote(基調講演)の現地レポートをいち早くお届けします。

今回は、11/28(月)13:45~14:45に開催されたAmazon EFS での開発者およびデータ サイエンティスト向けのファイル ストレージに関する講演をお伝えします。


AWS re:Invent とは?

re:Inventとは、Amazon Web Services(以下、AWS)が主催するAWSに関するセッションや展示ブース、試験準備のためのブートキャンプやゲーム化された演習などを通じて、参加者が主体的に学習できるAWS最大のイベントです。

昨年も今年同様でラスベガスとオンラインにて開催されており、85以上の新サービスや新機能が発表されました。昨年の参加人数はオンサイト参加者2万人以上、バーチャル参加者は60万人以上になります。

Amazon EFS での開発者およびデータ サイエンティスト向けのファイル ストレージ

今回は、11/28(月)13:45~14:45に開催されたAmazon EFS での開発者およびデータ サイエンティスト向けのファイル ストレージに関する講演をリポートします。

公式サイトによるセッション紹介を日本語訳すると、以下のような内容になります。

このセッションでは、開発者向けのサーバーレスで完全に伸縮性のあるファイル システムである Amazon EFS について学びます。最新のアプリケーションや DevOps のユース ケースで永続的なファイル ストレージが重要な理由をご確認ください。

Amazon EFS の大規模なスケール、機能、メリットから恩恵を受けることができるワークロードを見つけてください。可用性と耐久性に優れたデータベース バックアップを作成し、必要に応じてより高いスループット レベルにバーストする方法を学びます。

このセッションでは、セキュリティ、スケール、パフォーマンス、管理、ストレージ クラス、およびデータ保護に関する重要な詳細を提供します。

引用元:AWS re:Invent公式サイト

登壇者

登壇者はこちらの方です。

会社名 登壇者 役職
Bureau of Alcohol, Tobacco, Firearms, & Explosives (ATF) Mason McDaniel Principal Product Manager
Amazon Web Services Nicci Neal Head, AWS GovCloud (US) BD and GTM

セッション会場の様子

今回のセッションの形式はbreakout sessionでした。
以下の画像のように大きなホールに座席が用意されており登壇者のプレゼンテーションを聞くといった形式になっております。

re:Inventのテーマの一つ

セッションの中で今年のre:Inventのテーマの一つが「データを仕事に生かす」ということであることが伝えられました。

Amazon EFSはファイルストレージでありデータを共有することでさまざまな仕事に生かすことができこのテーマの一例として最も適しているとも伝えられました。

本記事ではセッションで紹介された開発者がどのようなストレージを求めているのか、そしてなぜAmazon EFSが重要視されているのかに着目して紹介させていただきます。

開発者がどのようなストレージを求めているのか

多くの開発者はストレージの構成や最適化についてコストをかけたくないと考えています。その理由は開発者はストレージの専門家ではなくそれらにコストをかけることは本業つまり開発業務の障害になりえるからです。

そのため開発者はストレージに対して主に以下の要件を求めていると紹介されました。

  • 設定が不要である
  • 完全に弾力性がありプロビジョニングできる
  • どこからでもアクセス可能である
  • コストの最適化に努力する必要がない

  • Amazon EFSは上記の項目をすべて持ち合わせているため多くの開発者に重要視されています。

    Amazon EFSの特徴について

    ここからは前項で紹介した開発者が求めるストレージの要件、つまりAmazon EFSの特徴について紹介していきたいと思います。

    設定が不要である。

    Amazon EFSは特に設定をすることなく以下の項目をデフォルトで持ち合わせており安全なストレージであるという紹介がされました。

    高可用性
  • 99.99%の可用性かつマルチAZへの自動レプリケート
  • 高耐久性
  • イレブンナインの耐久性を持ち自動バックアップ可能
  • 包括的なセキュリティ
  • 自動暗号化、ファイルアクセス許可、AWSセキュリティ統合(IAM、VPCなど)
  • 自動化パフォーマンス
  • 幅広いワークロード適合するパフォーマンス
  • 完全に弾力性がありプロビジョニングできる

    前項で述べた通り多くの開発者はインフラストラクチャのプロビジョニングについてコストをかけたくないと考えています。

    以下の機能によりAmazon EFSではそれらにコストをかける必要がありません。

    完全な弾力性

    必要に応じて自動的にスケールアップ、ダウンすることでき事実上容量に制限がない。

    弾性スループット

    計画することなくスループットを大量に消費するアプリケーションに対して最適化することができる。

    どこからでもアクセス可能である

    開発者は求められる要件によって様々なアーキテクチャを使用したいと考えています。Amazon EFSは従来のサーバ型のアーキテクチャから最新のコンテナ化されたイベント駆動型アプリケーションまであらゆるサービスからアクセス可能です。

    コストの最適化に努力する必要がない

    Amazon EFSは以下により特にコストの最適化にむけて時間やエネルギーを使うことはないです。

  • 従量課金制である
  • 自動階層化できる
  • EFS-Infrequent Accessを使用して、アクセスパターンに合わせてデータを自動的かつ透過的にコストを最適化できる
  • 利点・ユースケース

    Amazon EFSが実際にどのような場面で活用されているのか、またどういったメリットを得ることができたかについても説明されました。今回はjohnson&johnsonのデータサイエンティストに関する例が紹介されました。

    データサイエンティストは高度の解析を行う必要がありそのたびにゲノミクス、R&D、および創薬のためのさまざまなソースからデータにアクセスする必要があります。 Amazon EFSを使用することで大規模なデータを共有することができるようになり分析速度を上昇させコストを37%も節約することができるようになりました。

    まとめ

    今回はAmazon EFSの特徴、メリットに関して改めて知ることができなおかつ実際のユースケースに関しても知ることができました。

    Amazon EFSは特別な設定をすることなく多くの機能が備わっているかつスケーラブルなストレージであり非常に使いやすい印象を受けました。

    皆さんもストレージの導入にAmazon EFSを検討してみてはいかがでしょうか?