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AWS re:Invent2022 セッションレポート

【AWS re:Invent2022】セキュリティと生産性を最適化するリモートワーク環境の構築

2022.12.07

本記事のポイント

AWSが主催するクラウドコンピューティング最大のイベント「AWS re:Invent」が、2022年11月28日~12月2日にかけてアメリカのラスベガスにて開催されます。本ブログでは、AWS re:Inventに実際に参加したエンジニアから、イベントの様子やKeynote(基調講演)の現地レポートをいち早くお届けします。

今回は、11/29(火)14:30~15:30に開催されたAmazon WorkSpaces、Amazon AppStream 2.0に関する講演をリポートします。



AWS re:Invent とは?

re:Inventとは、Amazon Web Services(以下、AWS)が主催するAWSに関するセッションや展示ブース、試験準備のためのブートキャンプやゲーム化された演習などを通じて、参加者が主体的に学習できるAWS最大のイベントです。

セキュリティと生産性を最適化するリモートワーク環境の構築(EUC204)

セッション紹介を日本語訳すると、以下のような内容になります。

リモート ワークは、従業員のエクスペリエンスを向上させながら、エンド ユーザー デバイス上のデータを保護する必要がある組織に多くの課題をもたらします。

このセッションでは、Amazon WorkSpaces と Amazon AppStream 2.0 を使用してクラウドで仮想デスクトップ インフラストラクチャを使用する方法について学びます。

これらのサービスは、従業員の満足度と生産性を維持するための高性能で低遅延のアーキテクチャを提供しながら、データ センターにデータを保持するのに役立ちます。

引用元:AWS re:Invent公式サイト

登壇者

登壇者はこちらの方です。

会社名 登壇者 役職
Amazon Web Services Stephen Stetler Senior EUC Specialist SA
Amazon Web Services Melissa Stein Director
Capital One Joshua Hartwig Director

セッション会場の様子

Mandalay Bay(Oceanside D)でのセッションとなっておりました。

アジェンダ

Why hybrid/remote work?

大きく分けて以下3つが期待できます。

従業員の経験

  • ワーク・ライフ・バランス
  • 優秀な人材の確保
  • 短期間勤務
  • グローバルリーチ

  • 人材プールの拡大
  • 労働力の多様性
  • ノマディック・ギグ・ワーカー
  • コスト削減

  • officeなど不動産の必要性の低減
  • BYODのサポート
  • ハイブリッドまたは完全なリモートで働く従業員の数がかつてないほど増えているため、オフィスの未来は転換点を迎えています。

    (参照元:The Future of Hybrid Work: 5 Key Questions Answered With Data

    Challenges of supporting hybrid work models

    以下4つが課題となります。

  • ハイブリッドおよびリモートワークモデルへのグローバルシフト
  • データセキュリティの重要性
  • IT人材の不足
  • ロジスティクスの課題
  • AWS end user computing services

    公式ドキュメント:Amazon WorkSpaces
    公式ドキュメント:Amazon AppStream 2.0

    Improve IT agility(ITの俊敏性を向上させる)

  • オペレーションの俊敏性を向上させる
  • ニーズの変化に応じて数分でスケールアップおよびスケールダウンが可能
  • 従業員をサポートするために必要なデバイスが即座に手に入る
  • How Capital One went remote with Amazon WorkSpaces

    もともと別クラウドを使用しており、以下が課題となっておりました。

  • 前払いモデルであった※適切なスぺック予測できない
  • 使っていたAPIはドキュメントが不十分
  • 労働集約型であった

  • AWSで行っているMECのスペースで、要件を吟味し解決策を検討しました。

    その後、プロジェクト開始まで進めました。

    Amazon WorkSpacesのプロビジョニングプロセスを自動化した結果、数日かかっていたものが1時間もかからなくなったとのことです。

    Enhance security(セキュリティの強化)

    ハイブリッドリモートワークを行っている従業員によるセキュリティ課題は以下となります。

  • 安全ではないネットワークと脆弱なハードウェア
  • 攻撃対象の拡大
  • セキュリティ人材の不足
  • 不適切なデータ処理

  • 上記課題に対して、AWS EUCサービスによって以下が期待されます。

  • 会社データの保護
  • コンプライアンス責務を果たす
  • ゼロトラストへの加速

  • 公式ドキュメント:https://aws.amazon.com/jp/products/end-user-computing/

    Optimize spending(支出の最適化)

    フルマネージドインフラストラクチャのOpExの利点については以下となります。

    EUCサービスの費用感は以下となります。共通して従量課金制となっております。

    以下は実際に導入された方々の声です。

    keytakeaways

    感想

    近年、聞かない日はないくらい定着したリモートワークですが、AWS WorkSpacesへ環境構築を検討してはいかがでしょうか。