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ニフクラ(旧名称:ニフティクラウド)の特徴をまとめてみた

2018.12.14

本記事のポイント

この記事ではニフクラ(旧:ニフティクラウド)について書いていこうと思います。

ニフクラについて

ニフクラの詳細については、正直事細かに記載するよりかは公式サイトにて公開されている情報をみていただいたほうが良いと思います。

■公式サイト
https://cloud.nifty.com/

各種リソースの情報も、公開データを丸呑みせずに、実際にベンチマークテストを行ったほうが良いと思いますので利用時に実際にテストを行うことをオススメします。

これはニフクラに限らず、パブリックなクラウドであれば概ねどのクラウドサービスにも当てはまる内容ではないかと考えています。
※クラウド各社の基盤についても、いきなり老朽化のお話は極端だとしても基盤ソフトウェアのアップデートや細かな仕様変更、リージョン等のユーザーの選択によって、目標とするベンチマーク結果に影響が出る可能性がある為です。

さて、前置きが長くなりましたがここからが本題です。
公開されている情報は、(時間がかかるにせよ)読めばわかる内容です。
実際に利用してみて感じた内容、得られた経験を僭越ながら、公開していこうと思います。

ニフクラの良いところ

2-1.日本語のGUI、APIも整備!

まず、GUIコンソール、いわゆるコントロールパネルが基本的に日本語表記になっています。
※英語表記を日本語表記に切り替えると違和感を感じる場合もありますが、ニフクラは最初から日本語表記なので安心です。
このため、直感的な操作感覚であるGUIと馴染みのある日本語により操作マニュアルを熟読することなく検証作業、環境構築に臨めました。

これって、(地味に)重要だと思うんです。
我々エンジニアはそれなりに英語慣れ、GUI操作慣れしているのでそこまで大きく有り難さは感じないかもしれませんが、特にあまりこういう操作に慣れていない方がGUIを触るときにまずつまづくのがやはり英語表記(とクラウド独特の表現)だとよく耳にします。そこが日本語となっているだけで、お客様とのやり取りも実にスムーズ!
※そもそもあまり詳しくない人にコントロールパネルは触らせない!というご意見は耳が痛いですがどうしても操作してもらわなきゃいけない場面があったりするんです・・・

また、マニュアルも当然日本語であるため、エンジニア・非エンジニア問わずそのまま日本の顧客説明に使える資料となる点も個人的にはポイントが高いものです。

出典 ニフクラ 機能・仕様(https://cloud.nifty.com/service/cp.htm)
最終閲覧日2018/11/29

2-2.サーバー作成時にスクリプトが設定できる!

これは他のクラウドにもあったり、似たような動作を行うことは可能かと思いますがニフクラの場合は、コントロールパネルからサーバー作成時にスクリプトファイルを読み込ませることにより面倒な初期設定を自動化できます。

サーバーコピーやスナップショットから復元すればいいでしょ?という声が聞こえてきそうですが、実際に運用をするにあたってコピーやバックアップから別サーバーの立ち上げって意外と制限が多くて面倒事に繋がることがあるんですよね・・・
特にサーバー運用もワンストップでやっている弊社においては不意のお客様からのご依頼作業にてIPアドレスバッティングやプロセスダウンが検知されると監視部門から悲鳴に似た声が聞こえてきてしまいます。
そういう対応が増えてしまうと折角の便利機能もイマイチになりかねない。
そんなときに便利なのがこの機能です。
各種ユーザー作成や、OSのセッティングを予め用意しておくことで、共通部分の設定はサーバー作成時にまとめて、アプリケーションやネットワークの設定は個別に、と言った細かな使い分けができて私の場合は結果的にサーバーコピー機能より役立ちました。(実際本運用に入るとサーバーコピーの方が格段に使うワケですがそれはまた別のお話)
環境構築段階など、色々な要件に対して使える便利機能の一つとしてオススメです。

※サーバー作成画面より。初期構築段階などでの細かな工数を削減可能なのは有り難い。

2-3.サポートに問合せができる!

まだまだ書きたいことはありますが、最後となります。
契約プランと言う括りはなく、ニフクラのサポート窓口へ問合せが可能です。(WEBフォーム、電話可)
他クラウドでも可能では?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、技術サポートは対象外の場合が多いんです。

つまりどういうことかと言うと「ニフクラで環境構築を行っていて、どうにも思い描いていた操作通りに設定ができない。」「操作マニュアルを読み込んでも解決せず、検索でも有力な情報が出てこない・・・」

こういう「詰み」一歩手前の状況はエンジニアの皆さんであれば経験があるかと思います。
そんなときにがむしゃらに検索をして何時間も何時間も設定を模索、試行するという選択肢とは別にサポートへ技術的な問合せを行えるのです。
これがどれだけ有り難いことか・・・しかもタダ。
利用条件は【ニフクラを利用(契約)している】だけ(恐らく)
※例外として、サーバーのOS設定やミドルウェアの設定等は範囲外であくまでニフクラの機能が対象とのこと。

検証段階や、時には本番構築の際にも作業にトラブルは付き物(経験談)。
行き詰ったときにサポートが受けられる、もしくはあらかじめ疑問点を解消しておけるというのはエンジニアとして非常に有益だと思っていますので、この点も非常に重要なポイントだと思っています。

出典 ニフクラ ニフクラFAQ(https://cloud.nifty.com/cs/catalog/cloud_faq/1.htm)
最終閲覧日2018/11/29

最後に

昨今、多種多様なクラウドサービスが存在しており、お客様への環境提案や既存環境の運用に機能・価格・サポート等あらゆる面において、比較が発生しているものかと思います。
大げさな表現ではなく、日々進歩していく各社サービスの中で、エンジニアの皆さんにおかれてはどこのクラウドサービスを使おう、ですとかエンドユーザー様の要望を満たすクラウドサービスはどこだろう、と頭を悩ませることも多々あるかと思います。
今回はニフクラについて少し書かせていただきましたが、ほかのクラウドサービスにも良い点がありますのでまた機会があれば記事にしていこうと思います。
この記事が環境構築するうえでどのサービスを選択するのかの一助になれば幸いです。

より技術的な内容につきましては、別途記事にしていこうと思います。