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AWS re:Invent 2018 出展レポート

2018.12.07

本記事のポイント

AWS re:Invent 2018の様子や弊社出展内容について紹介させていただきます。

はじめに

今年で7回目を迎えるAWS re:Inventは、多くの方々が世界各国から集うグローバルカンファレンスです。re:Inventでは技術コンテンツ紹介のほか、ハンズオンラーニング、基調講演、パートナーエキスポ、アフターアワーイベント、パーティで構成されていました。弊社は新サービス「neqto」の紹介のために初出展致しました。

今年度は50,000人以上の来場者(日本からの参加者1,381人)、100,000人以上のライブ参加者を迎え、弊社ブースにも沢山のお客様にお越しいただきました。

人が多すぎて、イベントスタッフがルート規制をするほどでした。

会場の様子

ホール

2,100を超えるセッションや基調講演、エキスポなどに通じる中心にホールがあり、移動する人たちが交差するのでセッションや基調講演の移動時間は人の波ができていました。常にDJによるクラブミュージックが流れ、ゲーム台が並び、お祭り演出が印象的で日本のイベントとは一味違う雰囲気でした。

資格者ラウンジ

AWSは複数の技術者資格を設けていますが、そのいずれかを取得している来場者には専用ラウンジが用意されていました。
先日、「1ヶ月でAWS ソリューションアーキテクトアソシエイトを取得する方法【文系出身・新卒2年目】」という記事を投稿した私は、資格試験とっておいてよかったです(笑)

ラウンジの中は幻想的なライトはあるものの、ソファーや飲み物、お菓子などが用意されており、とても落ち着いた空間でした。また、資格者バッジやシール、キャップ、ボトル、Tシャツなども特典として配布していました。

是非、来年のre:Inventに参加される方は何かしらの資格を取得していくのをお勧めします!

パートナーエキスポ会場


パートナーエキスポ会場はAWSブースと多くのスポンサー企業のブーズが並んでいます。
正確な大きさはわかりませんが、東京ドームくらいの広さがあり、圧倒的な迫力と規模でした。

AWSのブースには技術スタッフによるAWSサービスについての質問ブースが設けられ、来場者とAWS社員のディスカッションが多くみられました。

弊社ブースの紹介は下記に記載させていただくので一旦省きますが、どこの企業様も個性的なブースばかりでした。

基調講演(keynote)の様子

基調講演は毎朝8時ごろから2時間程度、3日間にわたって行われました。
内容としてはAWSの新サービスの発表やサービスの機能アップデート、ゲスト企業を招いてのユースケースの紹介などです。

8時開演なので7時頃に会場に行くようにしていましたが、既に多くの来場者がいました。早朝から参加するほどAWSに対する熱量が凄まじく驚かされました。

re:Invent期間で発表されたサービスはアップデートを含めて、100を超えるそうです。
多くの新サービスの中でも個人的に印象的だったのは「AWS Deep Racer」と「AWS Ground Station」です。

AWS Deep Racer


なんと!ラジコンです。(笑)
ラジコンといってもいわゆる人がコントローラーを持って動かすものではありません。
強化学習を目的としたラジコンです。ラジコンの中にカメラやCPU、加速度センサーが内蔵されており、強化学習によって自立走行が可能です。

強化学習の精度を高めていって、ラジコンを育てるようなイメージです。なんか、可愛いですね。

発表された際にだれもが予想外のサービスだったのか、爆笑を呼んでいました。(笑)
価格は399ドル(一時的にキャンペーン価格249ドル)で米アマゾンでは予約を開始したようです。日本からはまだ注文できません。

私は参加しませんでしたがre:Invent2018の「AWS Deep Racer」イベントに出席した人はAWSからプレゼントされたようです。

ラジコンと同時に「Deep Racer League」というレースイベントの随時開催も発表され、来年のAWS Summit 2019でも開催されるようです。
弊社のエンジニアも出たいという声がありました。楽しみながら学べるって学習の理想形ですよね。

AWS Ground Station

人工衛星を管理し衛星データを収集することが可能なフルマネージドサービスです。
通常、衛星のデータは膨大でコントロール・収集するには巨額の設備投資が必要ですが、それをAWSが肩代わりしてくれます。
2019年に12の地上局を開設する予定とのこと、スケールが大きすぎます!
スケールが大きすぎてここでは説明しきれないので、詳しくはこちらより確認してください。(笑)

サービスが提供開始されれば、多くの企業が手頃に衛星データを取得できるようになり、今までにないサービスが多く生まれそうですね。

JIG-SAWブース

出展内容

弊社のブースでは、ハードウェア基盤からクラウド上の機能まで、自社開発したIoTのセンサー制御が可能となる新サービス「neqto」の展示と、AWS上で利用できる各種サービスやAWS-IoTへの接続、実機を使用したデモンストレーションを行いました。

ブースには2,000名近くのお客様にお越しいただきました。日本からも150名近くのお客様に足をお運びいただき誠にありがとうございました。

お客様からは「実際に使ってみたい」「導入したい」などの具体的なお話も頂戴し、大変嬉しく思っています。
日本でも「neqto」紹介セミナーを12月12日に開催します。
興味のある方はぜひ参加してみてください。

展示物


neqto」とは置くだけで“センサー”の接続とデータ管理を簡単にできるコネクティングサービスです。
以下の3つから構成されます。

・センサーコネクタ(あらゆるセンサーを標準化)
・ブリッジ(インターネットに接続)
・クラウド(管理機能)

センサーコネクター

ブリッジ

デモンストレーション

3種類のデモンストレーションを行いました。

・「エコー扇風機」音声命令と取得温度によって設定を自動で変更します。
・「Chase and Run away」近接センサーを制御して接近した分だけラジコンを移動させる。
・「音声ラジコン」音声命令と振動によるラジコンの自動運転制御を行う。

本記事では上記の中から「Chase and Run away」のデモンストレーションについて紹介します。

「Chase and Run away」デモンストレーション

近接センサーを用いて、取得したデータからJavaScriptで記述した命令を実行させます。
JavaScriptで好きな命令がかけるのでセンサーから取得したデータ内容を基に自由に設定することが出来ます。

最後に

4日間のイベントを通して、AWSのスケールの大きさを実感しました。
それは基調講演やエキスポだけでなく、ケータリングやパーティなど細部にわたってサービスが充実していたからです。
余談ではありますが、「re:play」というパーティでは有名なエレクトロミュージシャンのskrillexさんが来ていました。

弊社ブースにも途切れないほどのお客様に来ていただき、大変光栄です。
APNパートナーとしてre:Inventを盛り上げる一翼を担えていたら幸いです。

*写真は弊社ブースにて行ったゲーム景品でamazon Alexaを当てたお客様