OPS

【AWS re:Invent2022】Monday Night LIVE Keynote Day 1(現地レポート)

2022.11.29

本記事のポイント

AWSが主催するクラウドコンピューティング最大のイベント「AWS re:Invent」が、2022年11月28日~12月2日にかけてアメリカのラスベガスにて開催されます。本ブログでは、AWS re:Inventに実際に参加したエンジニアから、イベントの様子やKeynote(基調講演)の現地レポートをいち早くお届けします。

今回は1回目の基調講演レポートとして、講演内で発表されたサービスについて記載します。



AWS re:Invent とは?

re:Inventとは、Amazon Web Services(以下、AWS)が主催するAWSに関するセッションや展示ブース、試験準備のためのブートキャンプやゲーム化された演習などを通じて、参加者が主体的に学習できるAWS最大のイベントです。

昨年も今年同様でラスベガスとオンラインにて開催されており、85以上の新サービスや新機能が発表されました。昨年の参加人数はオンサイト参加者2万人以上、バーチャル参加者は60万人以上になります。

基調講演の現地レポート(Day1、 Peter DeSantis)

1回目の基調講演レポートとなる今回は、11/28(月)19:30~21:00に開催されたAWSの新サービスに関する講演をリポートします。

公式サイトによるセッション紹介を日本語訳すると、以下のような内容になります。

AWS ユーティリティ コンピューティングのシニア バイス プレジデントである Peter DeSantis と一緒に、AWS の最新のイノベーションと、AWSがクラウドのパフォーマンスの限界を押し上げ続ける方法について説明します。Peter は、AWSのチームが、パフォーマンス、持続可能性、またはコストに関する従来のトレードオフに妥協することなく、シリコン、ネットワーキング、ストレージ、およびコンピューティングにわたって新しいソリューションを設計するために深く掘り下げている方法を垣間見ることができます。

引用元:AWS re:Invent公式サイト

登壇者

登壇者はこちらの方です。

会社名 登壇者 役職
Amazon Web Services Peter DeSantis Senior Vice President of AWS Utility Computing

会場の雰囲気

基調講演自体は19:30開始でしたが、現地で参加したメンバーはひとあし早く会場へと向かいました。

すると現地のアーティストによるライブが催されており、会場がすでに盛り上がりを見せている状況でした。

19:30になると基調講演が始まりました。
今回の基調講演では、「パフォーマンス」がテーマのようです。

それでは、今回発表された内容についてお届けします。

第5世代Nitroシステムの発表

まず最初に発表されたのは、AWS Nitroの第5世代でした。

新しいシステムは、トランジスタが2倍、DRAMの処理スピードが50%アップ、帯域幅が2倍になるようです。

AWS Nitroとは?

AWS Nitro System は、次世代の EC2 インスタンスの基盤となるプラットフォームであり、AWS に、イノベーションの迅速化、お客様のさらなるコスト削減、セキュリティの強化や新しいインスタンスタイプの増加といったさらなる利点の提供を可能にします。

引用元:AWS Nitro System(AWS公式サイト)

C7gnインスタンスの発表

AWS Nitro第5世代に対応したGravitonプロセッサベースのC7gnインスタンスが新たに発表されました。

前世代のAWS Nitroを搭載したインスタンスに比べ、2倍のパフォーマンスを実現した環境のようです。

Graviton3E発表

AWSが作る新世代プロセッサのGraviton3Eが発表されました。

前世代のGraviton3より価格を抑えつつ、さらにパフォーマンスが向上したようです。

HPC7gインスタンス

上記で紹介させていただいた、Graviton3Eに対応したインスタンス「HPC7g」が発表されました。

ハイパフォーマンスなコンピューティングを提供します。

Elastic Network Adapter Express

AWSが独自に開発した転送プロトコルであるSRD(Introducing the Scalable Reliable Datagram)を使った、低レイテンシーなElastic Network Adapterが発表されました。

EBS

今後作成されるEBSのインスタンスは、SRDの技術を使ってレイテンシーが低くなるとの発表がありました。

こちらの変更に伴ったコストの変更はなく、今までと同じ値段でサービスが提供されます。

TRN1nインスタンス発表

深層学習トレーニングに特化したTrn1インスタンスのNitro対応インスタンスが発表されました。

Lambda SnapStart

Lambda SnapStartが発表されました。

Lambdaが稼働するMicroVMsのスナップショットを取得し、Lambdaのコールドスタート時のレイテンシーを圧倒的に軽減します。

まとめ

今回の基調講演では、「パフォーマンス」がテーマでした。

発表されたサービスは、どれも既存サービスに比べてパフォーマンスが向上、特にレイテンシが大幅に改善されたようです。

今回の基調講演のリポートは以上となりますが、紹介させていただいたサービスの中には、すでにリリースされているサービスもいくつかありますので、今後当ブログで紹介させていただきたいと思います。

ほかにも現地でのセッションや基調講演のリポートを続々とお届けしますので、ぜひ続報をお待ちください!