1ヶ月でAWS ソリューションアーキテクトアソシエイトを取得する方法【文系出身・新卒2年目】
2018.10.05
2017年度に文系学部を卒業し新卒で入社した私が本格的に勉強し始めてから1ヶ月程度でAWSソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)を取得した方法を紹介します。
基本スペック
資格合格談は世の中にあふれていますが、全てを鵜呑みにすると危険だと思います。
それはバックグラウンドが違うからです。自分自身と同じスタートラインから始めた人を参考対象にするべきではないでしょうか。
四年制大学の法学部で政治を学び、昨年JIG-SAWに新卒入社。
研修にてサーバやクラウドの概念は理解するも、LinuxやPython習得は挫折。
2017年6月より営業部門に配属され、AWSに限らずマルチクラウドや弊社サービスの提案を行ってきた。
AWSの実務経験はないが、基本サービスの概要に関しては把握していた。
つまり、サーバーとは何かだけを理解した素人ということですね(笑)
おそらく、皆さんのほうが私より理解しているのではないでしょうか。
資格試験に至った経緯
AWSを本格的に勉強しようと思った一番の理由は、お客様へ最適な提案をしたいと思ったからです。
今まで、主要なサービスのみ把握していたので、AWS全体の概念やアーキテクチャの理解を深めることで、提案の幅が広がると考えました。
しかし、自主学習をしても、それは自己満足に過ぎず、どの程度理解したのか、どこがわからないのかを把握すべく資格試験にチャレンジしました。
実際に勉強した内容
①AWS参考図書4冊を読破:1.5週間
勉強を始めたころは資格取得をゴールに設定しておらず、知識があれば受かるという考えだったので、手始めに「サービスを知る」というところから始めました。しかし、AWSのサイトには100を超えるサービスがあり、何から順に勉強すべきかわかりませんでしたし、説明が難しくて理解不能でした。
そこで、万人にわかりやすく説明している本を数冊まとめ買いして読破しました。もちろん、1回読んだだけでは理解できず、何度も読み返す必要があります。ある程度、言っていることが理解できるようになったら次のステップ②に進みました。
【参考図書】
・「合格対策AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト」リックテレコム
・「Amazon Web Services 完全ソリューションガイド」日経BPマーケティング
・「効果的な導入・運用のためのAmazon Web Services活用入門」マイナビ
・「Amazon Web Servicesではじめる新米プログラマのためのクラウド超入門」CodeZine BOOKS
②AWSサイト上のBlackBeltを一読:0.5週間
最初に4冊も読破したので、BlackBeltの内容はほとんど理解できました。(参考書に載っていないサービスは当然わかりませんが 笑)それでも、あえてBlackBeltを読んだ理由は、サービスの更新への対応です。AWSは定期的にサービスの更新を行うので、出版当時から更新されない書籍だけだとリアルタイムの情報は網羅できません。したがって、所々内容が異なっています。(時間、機能etc..)
その場合はBlackBeltの情報を正としていました。それなら、面倒だからBlackBeltだけ勉強すればいいじゃんと思う人もいるでしょう。全然、アリだと思います。ただ、BlackBeltは文字数が少なく、ある程度AWSの前提を理解してないときついかなと思いました。
③参考書籍4冊を丸暗記:1週間
これまでは、概念を理解するのに徹底してきました。しかし、読んだだけだとどうしてもルールや要件等は忘れてしまいます。お客様に提案する際にWEBや参考書で調べるわけにはいかないのでガッツリ定期テスト並みに覚えました(よくある緑ペンと赤シートです)。一見、覚えるの大変そうですが、①②のステップで概念を理解しているので自然と頭に入ってきます。
④実際にEC2、RDSを構築してみる:2時間
AWSの無料枠を自分で申し込んで、インスタンスを構築してみました。
前出の参考図書「Amazon Web Servicesではじめる新米プログラマのためのクラウド超入門」に手順が書いてあります。
⑤WEB問題集、サンプル問題を解く:1週間
テストを受ける1週間前はガッツリサンプル問題を解きました。WEB問題集は700問くらいあって、2周しました。1周目は自力で解いて、間違えたところだけ2周目に調べながら理解し、アップデートしていきました。また、AWSが出している正式な過去問(英語)があるので、合わせて解くとなお良いです。やってはいけないのは、WEB問題集の丸暗記です。とても内容的に充実していますが、若干SAAの試験とは毛色が違うと思います。あくまでも理解することが大切です。
⑥先輩に聞く:諸所
弊社は幸運にもAWS技術者が多くいて、わからないところを聞くことができました。どうしても理解できない、ドツボにはまるポイントがいくつかあって、それをたとえ話を交えて教えてもらえたのはありがたかったです。ただ、人に聞いたところは全体の5%くらいだったので、周りに聞く人がいなくても資格は取れます。
試験を受けてみた感想
試験に特化した勉強方法ではなかったものの、一か月ほど勉強し、どのくらいの理解度なのか知りたくなり、力試しに受けてみました。
事前、模擬テストについては正直難しいと思いました。実際に、模擬テストの結果が不合格でショックを受けた記憶があります。
模擬試験は不合格になったものの、もう少し分量が多い本試験を受験してみたいという好奇心が勝り、模擬テストから日を開けずに本番テストを迎えました。点数的には結構ギリギリでしたが、一発合格できたことで出費が抑えられました。(実際は、予約システムのトラブルでバウチャーが出たので受験費用は0円でした。)
最近発見したおすすめ勉強法
ここまで、実際に勉強したことを書き連ねてきましたが、引き続き学習している中で有効な資料やサイトを見つけたのでご紹介します。
・AWS eラーニング(特にAPNパートナー向けBusiness Professional認定):6時間
5時間の動画説明のあと、1時間のテストがついている構成になっていて、基本的な知識は網羅されています。概念理解の用途であれば、本を1冊も読まなくても、これだけで十分です。2週間かけて読んだものが6時間に置き換えられれば、単純に2週間で資格合格+サービス理解ができますね。
オリジナル勉強法確立
冒頭でもお話ししましたが、様々な体験談を読んでも結局はご自身のバックグラウンドや知識量がどれくらいかによって勉強しないといけないことが変わってきます。しかし、ほぼ0ベースの私が1ヶ月で資格試験合格レベルになったので、これをベースに要素分解すれば、何をしないといけないのかがイメージできると思います。以下の中から足りない部分だけ補えば合格できます。
【要素分解】
サーバやクラウドの概念を知る。
・クラウド周りの参考書
+
AWSの概要を知る。
・AWSのサイト閲覧
+
AWS認定について知る。
・「合格対策AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト」リックテレコム
+
AWSサービスの概念を理解する。
・「合格対策AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト」リックテレコム
・「Amazon Web Services 完全ソリューションガイド」日経BPマーケティング
・「効果的な導入・運用のためのAmazon Web Services活用入門」マイナビ
・「Amazon Web Servicesではじめる新米プログラマのためのクラウド超入門」CodeZine BOOKS
・ AWS eラーニング(特にAPNパートナー向けBusiness Professional認定)
・Black Belt
・ホワイトペーパー
+
AWSサービスの特徴を記憶する。
・ひたすら参考文献を記憶
・実際にインスタンスを構築、コンソールを触ってみる
+
ケーススタディ問題に慣れる。(試験対策)
・WEB問題集
・サンプル問題
・模擬試験
まとめ
AWSソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)を取得して2か月経ちましたが、引き続き勉強しており、年内にソリューションアーキテクトプロフェッショナル(SAP)取得を目指しています。
実務経験がないとなかなか難しいと言われていますが、受験勉強に比べたら一科目しかないですし、楽だろうという気持ちで頑張ります。また、社内でも資格勉強推進と技術向上を図っており、エンジニアに限らず営業もSAAを取得しています。余談ではありますが、弊社は最近APN アドバンスドコンサルティングパートナーに認定されました。
今後、引き続き技術力を向上させて、APNプレミアコンサルティングパートナーになれるように精進したいと思います。
また、個人的に資格を取れば社内インセンティブがもらえるので、ガッツリ狙いに行きたいと思います(笑)