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[AWS re:Invent 2019] The Amazon Builders’ Libraryが発表されました

2019.12.10

本記事のポイント

・The Amazon Builders’ Libraryが発表
・Amazonがいかにしてテクノロジーを開発・設計・リリース・操作してきたかを説明する記事のコレクション
・AWSのエンジニアが執筆している
・AWSのユーザでなくても読むことが可能

はじめに

AWS re:Invent 2019のエントリです。

2019年12月5日(現地時間)のKeynoteにてAmazon.com CTOのDr. Werner Vogelsにより新ドキュメント集「The Amazon Builders’ Library」が発表されたのでそちらの内容をまとめています。

The Amazon Builders’ Libraryとは

The Amazon Builders’ Library (以下Builders’ Library)は、Amazonのシニアテクニカルリーダーおよびエンジニアがテクノロジーの開発・設計・リリース・操作の方法を説明する記事のコレクションです。こちらからアクセスできます。

本エントリの執筆時点では英語のみ対応しています。

何が嬉しいのか?

  • ・Amazonの中の人が実際に行っているプラクティスを元に執筆されているため、結果的にベストプラクティスを学べ、効率的にAWSを利用できるようになる
  • ・これまで各個人の手により紹介されていたような情報が集約されており、比較して検索性が上がった
  • ・困ったときはまずここを見ればよくなる

The Amazon Builders’ Libraryの詳細

Builders’ Libraryに関して、本エントリ執筆時点では13本の記事、2種類のカテゴリ、3種類の学習レベルが設定されています。

学習レベルは、200, 300, 400とあり、数値が高くなるほど単一のトピックをより専門的に深彫りした内容となり、小さくなるほど複数の概念とその作用を取り扱った俯瞰的な内容となります。

Builders’ Libraryは、AWSの”現在の”ベストプラクティスを説明し、また、コンテンツは今後も追加し続けるとしています。そのため、実践の際は都度最新の記事を確認していくことがベストプラクティスの実践には必要になると考えられます。

また、Builders’ Library自体はAWSのアカウントがなくとも読むことが可能です。

AWS Well-Architectedとの違い

AWS Well-Architectedとの違いも説明されています。

Well-Architectedがクラウド上で構築するためのアドバイスおよびガイダンスを提供しているのに対し、Builders’ LibraryはAmazonとAWSの構築から基本的な分散システム設計について学んだ教訓を説明しているとしています。

最後に

The Amazon Builders’ Libraryは、AWSのベストプラクティスと呼べるドキュメントがついに公式で文書化された、というような内容となっています。

様々な人がこれがベストプラクティスだ!と紹介してきましたが、色んなところで発表されているがゆえに情報が分散化しており、アクセスの面や内容の信頼性の面の課題がありました。そんな中公式から情報が公開される意義は大きいです。

まだ日本語版はありませんが、いくつか目を通してみた限りだと英語が苦手な人も機械翻訳しながらでも読んでみる価値があると思います。