【オンプレミスとどう違う?】 AWS移行3つのメリット
2020.10.21
2020.10.21
本記事では、Amazon Web Services(以下、AWS)移行のメリットやコスト、運用について説明しています。
まだAWSを利用した事が無い方へ向けての記事になります。
AWS(Amazon Web Services)の特徴
Amazonが提供するクラウドサービスである「AWS」は、世界シェアの32%(Canalys社 2021年調べ。2021年12月更新)にもなります。ここまでシェアを伸ばすことができたのはクラウドサービスの先駆者という理由もありますが、オンプレミスと比べると安いコスト、使いやすいサービスの数々、豊富なアップデートなど、利用者目線で高速にサービスがアップデートされていったからにほかなりません。
今となってはMicrosoftのAzureやGoogleのGCPなど同じようなサービスがあり、単純なコストだけを比較するとAWSより安価な事が多いです。しかし利用者が多いこともあり、インターネット上に公開されている技術ノウハウなどはAWSが圧倒的に多いです。また一度AWSを採択すると、使い慣れているAWSを次のプロジェクトでも利用する、といった連鎖が起こります。
本記事では、オンプレミス環境と比べてAWSが優れているポイントを紹介していきます。
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メリット1:コストが安い
AWSの最大の特徴は利用した時間だけ課金される点です。必要な費用は主に下記になります
仮想サーバーの費用
基本的に初期費用は一切不要で、EC2で新規にサーバーを立ち上げるだけなら数十分で可能です。スペックにもよりますが、あまり高速でないものであれば1時間あたり10円程度で利用可能です。こちら で詳細なEC2の料金を確認できます。
ストレージの費用
ストレージについてはEBS(ブロックストレージ)を利用することもできますが、静的なファイルはS3(オブジェクトストレージ)に設置する事が多いです。
S3は純粋なストレージとして扱うことができ、サーバーによる管理が不要で、EC2やネットワークからアクセス可能です。これらも1GBあたり月2〜3円と安価です。レスポンスは悪くなりますが、めったに使用しないデータを0.1円程度で保管できるサービスもあります。こちらで詳細な料金を確認できます。
その他のサービス費用
その他のサービスとしては、データベースサーバーを管理することなく使えるAmazon RDSや、EC2でサーバーを立ち上げずともコードを実行できるAWS Lambda といったサービスもあります。その他にも多数の専用サービスが用意されており、上手く使い分けることで開発、運用、コストの全てを改善することができます。
またCPUやメモリなどコンピューターの進化とともに、AWSの料金は年々安くなっています。オンプレミスは性能や費用が一定で利用すればするほど相対的に価値が下がっていきますが、AWSでは常に最適なコストパフォーマンスを享受することができます。
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メリット2:スペックの変更が容易
AWSのもう一つのメリットが、いつでもサーバーのスペックを変更できる点です。ユーザー数が増えたりシステムのレスポンスを改善したいときなど、すぐにサーバーのスペック変更が可能です。
1台の仮想サーバーで最大CPU128コア、2TBのメモリの他、強力なGPUを搭載できるなど、オンプレミスではなかなか用意することができないスペックのマシンも選択可能です。このようなサーバーであっても1時間単位で利用することができます。サーバーのスペックに応じてどの程度レスポンスが改善されるか調べ、性能とコストのバランスが良い点を検証するなども簡単に行なえます。
スケールイン・スケールアウトも可能
またサーバーの負荷状況に応じて台数を増減させる、いわゆるスケールイン/スケールアウトも可能です。AWSには AWS Auto Scalingというスケールイン/スケールアウトを自動で実施するサービスもありますので比較的容易に可能です。
オンプレミスで実施しようとすると、将来を見越したキャパシティプランニングをもとに事前に必要なサーバーを確保しなければならず、運用面・コスト面で大きなムダが発生していました。AWSに移行することで、将来必要なときにサーバーをスペックアップすれば良い事になります。
メリット3:運用・監視が楽になる
AWSでは仮想サーバーを利用することになるため、ハードウェアの管理・監視は不要になります。サーバーやアプリケーションレイヤーの管理だけで済むため、保守費用や工数を大きく削減することができます。
CloudWatchといったリソースやログを記録、管理、通知するようなサービスも用意されています。その他、先程紹介したAmazon RDSやAWS Lambdaを利用するなどすれば、アプリケーションやミドルウェア単位でサーバーが不要になります。他にもコンテナを管理するAmazon ECS といったサービスもあり、アプリケーションやシステムの要件に応じて、実装と管理のバランスをとっていくことができます。
ただしAWSのサービスを駆使しても運用や監視を全て自動化、内製するのは難しいため、AWSのサーバー運用・監視を代行するサービスを利用するのが一般的です。
まとめ
以上がAWS移行のメリットになります。ただ、非常に多くのメリットがありますが移行の手順は複雑で大変です。こちらの記事で移行手順を詳しく説明しています。
また大変な作業であるため、社内にAWSの知見がない場合を除き移行や構築を外注するのが一般的です。外注のメリットはこちらの記事でもご紹介していますので参考にしてください。
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