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サーバにブータブルメディアをマウントしてみた

2018.11.22

本記事のポイント

ブータブルメディアを使用したリストアを実施する為の準備手順となります。

一手法として、バックアップ対象とするサーバにブータブルメディアをマウントしてみます。

はじめに

この記事では、業務で触ることの多いニフクラでAcronis Backupを利用する際に活用できる、ブータブルメディアのマウント方法についてまとめてみました。

注意点

・マウントしたいISOイメージをhttpアクセス可能な場所に設置する。

・今回はPrivate権限のバケットを作成し、ISOファイルをPublicでアップロードする。
※このときISOファイルをPrivate権限にしてしまうと、
「ISOイメージが見つかりません」というエラーとなるので注意。

確認したパターンは以下の4パターン
※今回はAPI認証は利用していない。
(1)バケット(Private)・ISOイメージ(Private)
 →ISOイメージが見つかりません。

(2)バケット(Public)・ISOイメージ(Public)
 →ISOイメージがアップロードされる。

(3)バケット(Public)・ISOイメージ(Private)
 →ISOイメージが見つかりません。

(4)バケット(Private)・ISOイメージ(Public)
 →ISOイメージがアップロードされる。

1.オブジェクトストレージでバケットを作成し、ISOファイルを設置する

ニフクラにて提供されているオブジェクトストレージサービスを利用します。

コントロールパネルより[ストレージ・データベース] → [オブジェクトストレージ] へ遷移

エクスプローラーを押下し、
[バケット作成]を押下すると以下のような画面が出てくるので
バケット名(任意)を設定する。

 

 

※本記事のポイントにも記載しましたが、
バケットの公開レベルについてはPublic / Privateどちらでも構いません。

 

作成されたバケットをクリックすると、[アップロード]ボタンがあるので押下する。
以下画面が出てくるのでISOファイルを参照する。

 

※本記事のポイントにも記載しましたが、
ISOイメージの公開レベルについてはPrivateにしてしまうと
後述のISOイメージのアップロードができないため、ここではPublicとする。

 

アップロード後、以下画面のようにオブジェクト名横の矢印を
クリックすると基本情報が表示され、オブジェクトのURLが発行される。

 

2.設置したISOファイルをコントロールパネルへアップロード・サーバへマウントする

 

コントロールパネルより[コンピューティング] → [ISOイメージ] へ遷移

ISOイメージアップロードを押下すると、
以下のような画面が出てくるので、
ISOイメージ名(任意)、ISOイメージ取得先URL(前述で発行されたURL)を
記載し、アップロードする。

 

 

アップロード完了後、対象ISOイメージを選択し、
プルダウンメニュー[選択したISOイメージの操作]より[サーバに設定する]を押下する。
マウントしたいサーバを選択し、[OK]を押下する。

 

 

該当サーバにて確認すると、
以下画面のようにDVD-ROMが追加されていれば、マウント完了です。

 

まとめ

これでブータブルメディアをマウントできましたね。
ブータブルメディアを用意しておけば、万が一の時もバックアップからシステムを復元することが出来るので安心です。