
監視システムの導入について
2018.09.02
2018.09.02
システムを安定的に稼働させるためには、サーバーやネットワークなどの稼働状況を常に確認してシステム上で稼働するアプリケーションやデータベースなどが正常に動作しているか統合的に監視を行なう必要があります。
監視を行なうために必要な監視システムについても商用製品を始めとして、オープンソース製品など多種、多機能な製品が提供されています。
今回は商用製品、オープンソース製品と弊社監視システム「puzzle」とを構築・運用、利便性、コストの面で比較してみました。
【商用製品】 Senju、OPManegerなど
構築・運用
・管理サーバーが必要となる(管理サーバー自体の監視・管理も必要となる)
・問題発生時はメーカーサポートを受ける事が可能になる
・インストール自体は難しくはないが、各種設定については情報量が少なく習得にはトレーニングが必要となる
ケースもある
・構築/設置を行なった又はトレーニングを受講した人が運用を行なうケースが多く俗人的な運用になる事が多い
利便性
・監視システムに運用を合せる形が多く運用負荷が高くなるケースがある
・製品によっては設定項目が多く設定投入時のケアレスミスなど、管理が煩雑になる場合がある
コスト
・ライセンス費用が発生するため、大・中規模システム向けとなる事が多い
【関連リンク】
【オープンソース】Zabbix,Nagiosなど
構築・運用
・管理サーバーが必要となる(管理サーバー自体の監視・管理も必要となる)
管理サーバーの設計も自身で行なう必要があり導入コストが高くなる
・管理サーバーの構築については、サーバー構築経験者レベルのスキルが必要となる
・予め用意されているテンプレートが多く幅広い監視項目に対応している
・監視設定については、習得に時間を要する
・監視システムに対しての問合せ先がないため、調査・解決に長時間要する可能性がある
利便性
・オープンソースのため、プラグイン等を独自開発することが可能
・自由度が高いため、運用ルールを明確にしないと運用負荷が高くなる
・設定項目が多く設定投入時のケアレスミスなど、管理が煩雑になる場合がある
コスト
・ライセンス費用がかからないため、どのようなシステムでもマッチする
【関連リンク】
【JIG-SAW監視システム:puzzle】
構築・運用
・お客様環境に管理サーバーを準備する必要がないため、短納期での監視をスタートする事が可能
・設定/運用に関しては全て当社エンジニアが行うためお客様側は意識する必要がない
利便性
・当社の運用改善にあわせて随時機能追加・ブラシュアップを行い運用コストを抑えている
・お客様側で監視設定を自由に行なうことが出来ないため、
独自に監視設定を入れたい場合などは、オープンソース製品との併用運用を推奨している
※監視に関してはpuzzle、詳細なモニタリングはオープンソース製品等
・アラート検知後から一次対応手順への紐付けが運用機能として用意されているため障害対応が迅速に行なえる
コスト
・JIG-SAWのマネジメントサービスを契約頂くことで無償で利用出来る
監視システム毎の比較表
項目 | 商用製品 | オープンソース製品 | JIG-SAW監視システム |
---|---|---|---|
Senju、OPManegerなど | Zabbix,Nagiosなど | puzzle | |
管理サーバー必要の有無 | 必要 監視対象サーバー台数や監視項目数に応じた設計が必要 |
必要 監視対象サーバー台数や監視項目数に応じた設計が必要 |
不要 お客様環境に管理サーバーを準備する必要がない |
管理サーバー自体の運用 | 管理サーバーの構築、日々の管理/運用が必要 | 管理サーバーの構築、日々の管理/運用が必要 | 管理/運用に関しては全てJIG-SAWのエンジニアが行うためお客様側は意識する必要がない |
監視設定作業 | 製品によっては監視項目が多く、習得に時間を要する場合がある | 設定項目が多く設定投入時のケアレスミスなど、管理が煩雑になる場合がある | 監視設定に関しては全てJIG-SAWのエンジニアが行うためお客様側は意識する必要がない |
監視レポート | 標準機能またはオプションで利用可能 | 提供無し 有償ツールの導入が必要 |
標準機能として提供 |
サポート | メーカーサポートを受ける事が出来る | コミュニティサイトなどを活用して情報収集する事が可能 | 自社提供システムとなるため、自社でサポートが可能 |
コスト | ライセンス費用が発生する | ライセンス費用が掛からない | JIG-SAWのマネジメントサービスを契約頂くことで無償で利用出来る |
まとめ
商用製品、オープンソース製品それぞれに特徴があり、監視システムを導入するシステムの規模や自社エンジニアのリソース/スキルに応じて、製品の選定を行なったりJIG-SAWのような運用の専門会社に業務を委託することも一つの選択肢として検討出来ます。