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クラウド移行について

2018.09.02

2018.09.02

本記事のポイント

昨今、目まぐるしい勢いで次々と新しいサービスがリリースされているクラウド業界。ユーザ自身で機器の調達や場所の確保は不要となり、サーバレスアーキテクチャをはじめとするPaaSによるインフラの代替や構築コストの削減、インフラ構築におけるスケジュールの短縮等クラウドサービスを利用することにより様々な恩恵を受けることができるようになりました。

また年々クラウドにおけるサービス利用料は下がり続けており、コストにおける優位性もオンプレミスな環境と比べるとクラウドの方が優位であるのが実情です。

そういった背景から現在のオンプレミス環境をクラウドへ移行したりセキュリティ要件より共用のホスト機にセキュアなデータを置けない、データベース(以後、DB)はオンプレミス環境で管理、データを持たないWEBサーバーはクラウドへ移行するハイブリッド環境の構築等、クラウド移行のニーズは増えてきております。

今回この記事ではクラウド移行における移行方法と注意点を解説していきます。

移行方法について

新規構築
移行先のクラウド環境に新規でサーバー構築していく方法となります。IaaS環境でサーバーを構築し移行元のサーバーよりデータのみ移行する方法で最も一般的な移行方法となります。

P2V(Physical to Virtual)
物理サーバーを仮想マシンとして動くようにコンバートしクラウド環境へ移行する方法になります。一台のサーバー上に構築されたOS、ミドルウェアやアプリケーション、それらの設定が含まれた環境を全て移しかえることが可能です。

物理サーバーを仮想サーバーとして稼働出来るように予めコンバートを行ない、クラウド環境へ移行する方法となります。1台のサーバー上に構築されたOS、ミドルウェアやアプリケーション、それらの設定が含まれた環境を丸ごと移行することが出来ます。

V2V(Virtual to Virtual)
オンプレミスでの仮想基盤や移行元のクラウド基盤移行先のクラウド基盤と異なる種類のハイパーバイザーで構築された環境を移行先で稼働するよう変換し移行する方法となります。

移行元となるオンプレミスでの仮想基盤や移行元のクラウド基盤と移行先のクラウド基盤とで異なる種類のハイパーバイザで構築されたサーバ環境を移行先のクラウド環境で稼働するよう変換してから移行する方法となります。

ハイパーバイザの種類にはxenやKVM、Hyper-VやVMwaren等があります。

P2V同様OS、ミドルウェアやアプリケーション、その他設定を引継いだまま移行することが可能です。

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注意点

商用ライセンスの使用について
移行元の環境で使用していた商用製品のライセンス(主に商用サーバのライセンスや商用DBのライセンス)が移行先のクラウド環境で使用が可能か確認する必要が御座います。

商用アプライアンスの移行
ロードバランサーやストレージ、ネットワーク機器などのアプライアンス製品については移行できないため代替できるサービスで要件を満たす必要があるため、事前に確認を行なう必要があります。

移行元環境と移行先環境での差異の埋め合わせ、パラメータチューニング
P2Vによる物理環境の移行時には物理環境で動いていたドライバが仮想環境で動かなかったりハードウェア構成(NICやRAID)を考慮し設定変更を行う必要がある場合があります。

またLinuxサーバであればkernelのパラメータを仮想環境に合わせ変更する必要があるなど移行後の仮想環境に合わせた細かいパラメータチューニングが必要となり相応のスキルが必要となってきます。

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まとめ

クラウド移行では現在の環境にて移行できる機器と移行できない機器を選別し移行できない機器については代替できるサービスを検討した上で最適なアーキテクチャ設計を行ない移行することが重要となってきます。

移行方法は注意点を考慮し最適な方法を選択しましょう。

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